【留萌】アウトドア愛好者らでつくる「るもいアウトドア観光ネットワーク会議」は、水上でボードに乗ってパドルをこぐ「SUP(サップ)」の普及に力を入れている。事務局の留萌観光協会は「留萌地域はサップの適地。もっと愛好者を呼び込みたい」と意気込む。
留萌には2026年夏にもアウトドア用品製造販売大手モンベル(大阪)が進出する。同会議はアウトドアレジャーの機運を盛り上げようと、キャンプやサイクリング、街中散策などさまざまなイベントに関わっている。
サップの普及は同会議の活動の柱の一つ。スタンドアップパドルボードの略で、専用のボードに乗ってパドルでこぎ進む。手軽に楽しめるマリンレジャーとして全国で愛好者が増えている。
市内には浜中海浜公園や瀬越浜などサップ愛好者に知られたフィールドがあり、波が高い時には人工湖のチバベリ湖でも楽しめる。同会議と観光協会は今年も各種イベントを企画。8月にかけて愛犬と楽しむ体験会や無料試乗会のほか、焼尻島体験ツアー、羽幌町での体験会を初めて開く。
6月30日にはチバベリ湖でインストラクター養成講習会(留萌振興局主催)が開かれ、地元や札幌、名寄などから11人が受講した。参加した同会議のインストラクター、池田栄樹さん(58)はサップの魅力を「子どもから大人まで体力に合わせて楽しめ、自然を体感できるところ」と話す。
留萌観光協会の佐藤雄一郎事務局長は「留萌のアウトドアはマリンレジャーも楽しめるところが魅力。他地域との差異化を図り、アウトドア観光を盛り上げたい」と話している。(山野辺享)
(北海道新聞2024年7月10日掲載)