【豊富】豊富温泉スキー場ロッジで週末に飲食を提供する夏季限定の「夏カフェ2022 in 豊富温泉」が開かれ、多くの湯治客や観光客が足を運んでいる。8年目となる今年は今月10日にオープンし、8月21日までの毎週土、日曜に開催される。
夏カフェは、豊富温泉のアトピー性皮膚炎などの湯治経験者らでつくる「豊富温泉もりあげ隊」が2015年に開始。「湯治の合間にゆっくり過ごせる場所がほしい」という湯治客の要望に応えた。その後、町内の希望者が毎年夏に営んできた。
今年の出店者は町内の酪農ヘルパー鈴木敦さん(40)。アトピー性皮膚炎の療養と酪農を学ぶために3年前、埼玉県から豊富町に移り住んだ。移住前にパン教室に通うなどしてパンや焼き菓子作りの腕を磨いてきた。将来、自身が経営する牧場の牛乳を使ったパンや焼き菓子などの店を町内で開くのが目標という。
メニューは手作りのフランスパン(250円)やスコーン(同)といった焼き菓子、鹿肉の赤ワイン煮込みカレー(650円)、ホットコーヒー(450円)、日替わりのソフトクリーム(Mサイズ400円、Sサイズ350円)など。開催日ごとに限定メニューもある。
鈴木さんが手作りした豊富温泉の散歩やサイクリングのおすすめコースの地図が展示されているほか、小説やガイドブックなど約50冊を自由に読むことができる「夏カフェ図書館」コーナーもある。鈴木さんは「豊富産の牛乳やバターを使った無添加のパンや焼き菓子などをぜひ味わって」とPRする。
テーブルと座敷で計約40席。営業時間は土曜が午前10時~午後4時(日曜は午後2時まで)。(田中雅章)
(北海道新聞2022年7月28日掲載)