さっぽろ大通ビアガーデンが7月19日(金)、札幌・大通公園5丁目から11丁目で開幕しました。雨交じりのあいにくの天気でしたが、札幌の本格的な夏の始まりを体感しようと、TripEat北海道編集部のメンバーと一緒に、11丁目の「札幌ドイツ村」と10丁目の「世界のビール広場」を巡ってきました。ビール大手4社の5丁目から8丁目の概要もお伝えします。8月14日(水)までの、正午~午後9時。
ドイツのビールとおつまみで「プロースト(乾杯)!」
オープンの正午にやってきたのは、11丁目の札幌ドイツ村。雨模様で風が強いこともあり、人影はまばらです。ドイツビールの生は4種類あり、350ミリリットルを1杯ずつ、注文します。500ミリリットル(1杯1800円、1リットルは3400円)以上だと、ビールのタイプに合わせて、細長いグラスやジョッキなど専用のガラスのグラスになりますが、350ミリリットル(1杯1400円)は使い捨てのプラカップです。それでも、割合しっかりめのプラスチックなので、グラスに近い口当たりでおいしくいただけます。
みんなで「プロースト(乾杯)」!の後は、一口ずつ味見しながら飲んでみます。ホフブロイ・ミュンヘナー・ヴァイスはドイツの定番白ビール。ヴァイツェン特有の「バナナ臭」はさほど強くないうえ、苦みが少なく、フルーティーで飲みやすいビールです。ホフブロイ・オリジナル・ラガーは華やかな香りで苦みが少なく、バランスのよい王道ラガー。ホフブロイ・ドゥンケルはキャラメルのような少しこがした香りとまろやかさがあり、切れのよいクロビールです。ホフブロイ・サマービアはフルーティーでかすかな苦みがあり、さっぱりとして、夏にぴったりのビールです。
せっかくの「ドイツ村」なので、フードはドイツらしいものをチョイス。焼鳥店や焼き肉店、ドイツ料理2店の計4店が出店する中から、「ミュンヘンクラシック」から、3品を購入しました。
豚すね肉を煮込んだアイスバイン(1300円)は塩気が控えめで、ほろほろと崩れる柔らかな仕上がり。添えられたからしをたっぷり付けると、ビールにぴったりです。付け合わせのザワークラウトは酸味が少ないタイプで食べやすく、アイスバインの脂身と一緒に食べるとさっぱりしてビールがすすみます。
シュネッケ・ヴルスト(1000円)はぐるぐると渦巻きの形が特徴のソーセージ。直径10数センチ、伸ばすと長さ60センチほどのソーセージで、意外とボリュームあり。粗びきで、肉々しい食べ応えのある一品です。
プレッツェル(600円)はアルプス岩塩とシナモンシュガーの2つの味があり、岩塩を選択。包んでいた紙がベトベトになるほど、意外に油がありますが、食べてみるとくどさはなく、表面はカリッと香ばしく、中はもっちり。ほどよい塩気がビールを誘います。
世界のビールと北海道のブルワリーを飲み比べ
さくっと1杯で、次は10丁目の「世界のビール広場 World Beer Square with Hokkaido」にはしごします。樽生は8種類(1杯500ミリリットル、750円~1300円)あり、ほかに各国のびんビール36種類(600円~1200円)も提供しています。樽生は、3杯を飲み比べできる1200円~1400円(1杯200ミリリットル)のセットもあります。「世界のビール」ですが、北海道のブルワリーのびん・缶ビール36種類もそろえ、日替わりで出店する北海道内のブルワリーもあり、この日は、「SUSUKINO BREWING」「TRANS BREWING」が出ていました。
世界のビールのイタリア、チェコ、ベルギーの3種のBセット(1300円)と、トランスブリューイングの4種飲み比べセット(泡アート付き3000円)などをオーダーして、またみんなで味見。イタリアの「ベローニ ナストロアズーロ」はイタリアで7割以上のシェアを誇るビールで、やや苦みがあり、ビールらしいおいしさ。チェコの「ピルスナー ウルケル」は酵母の香りが強く、香りを味わう感じ。ベルギーの「ヴェデット エクストラホワイト」はフルーティーで飲みやすい、軽やかなビールです。
トランスブリューイングの4種飲み比べは、泡にラテアートのように絵を描いてくれますが、泡が消えてちょっと見づらくなってしまいました。「平岸ラガー」は、トランスのフラッグシップらしい、王道ラガー。「スモーク」はスモークした小麦麦芽を使用、。名前ほどの煙臭さはなく、かすかなスモーク臭と、少し苦みがかったなめらかな口当たりです。「南国果実」はピンクグァバとパッションフルーツ、ライチ、キウイのピューレや果汁を使ったフルーツエール。苦みはゼロで、暑い夏の日に、フルーツジュースのようにゴクゴク飲めそうです。エリミネーターは「W-IPA」というビアスタイルで、しっかりした苦みと豊かな香りで、アルコール度数も8.5%とガツンとしたインパクトのあるビール。「ゴクゴク」というより、しっかり味わいたいタイプのビールです。
ほかに、世界のビールの樽生で気になったビールも飲んでみます。数量限定のベルギーの「リーフマンス」(1300円)は運んでいる途中から、フルーティーな香りが鼻に届きます。色は鮮やかなルビー色。アルコール度数も低く、チェリーやプラムのような華やかな香りで、お酒が苦手な人も楽しめそうです。アメリカ・ハワイの「コナビール ビッグウェーブ」は、ライチやマスカットの香りの軽やかな味わいで、南国リゾートの気分にひたることができます。
フードは、ドイツのおつまみを盛り合わせた「ジャーマンプレート」(2000円)と「ロティサリーチキン&特製フライドポテト」の4分の1羽パック(900円)を調達しました。ジャーマンプレートには、ポークソーセージとハーブポークソーセージ、チョリソー、ベイクドベーコン、アイスバインが付いています。先ほどのドイツ村のアイスバインとはまた違い。赤身多めで肉感がしっかり。ベーコンは柔らかく、ジューシーで、ソーセージ類は塩気強めでビールにぴったりです。
ロティサリーチキンは、4分の1とはいえ、ボリュームがしっかりあって、皮はパリっと、身はしっとり。骨付きで、骨の周りのお肉がジューシーです。
大手4社もそれぞれの個性と持ち味で
大手ビール4社は5~8丁目に出店。8丁目の「THE サッポロビヤガーデン」は、サッポロのフラッグシップともいえる「黒ラベル」(中ジョッキ750円)や北海道限定の「クラシック」(同)、「エビスプレミアムブラック」(中ジョッキ850円)のほか、ビアガーデン限定の「開拓使富良野シトラス」(中ジョッキ1100円)を販売。「北海道名物ジンギスカン」(1450円)のほか、ニシンのマリネやホタテフライ、鮭メンチチーズフライなど道産食材のフードをそろえています。
7丁目の「キリン一番搾りビアガーデン」では、「一番搾り」(中ジョッキ750円)や「ブラウマイスター」(同)、「ハートランド」(同)に加え、クラフトビールを用意。「豊潤496」などの「パワフル」、「シルクエール白」などの「フルーティー」、「Afterdark」などの「個性派」の飲み比べセット(3種2100円)もあります。フードはザンギやソーセジ盛り合わせなどの定番を提供しているほか、「室蘭やきとり 黄金の串」や海鮮焼きの「海鮮食堂 海」などが出店しています。
6丁目の「ASAHI SUPER DRY BEER PARK」は「スーパードライ」(750円)、「マルエフ」(同)や「黒生」(同)に、アサヒビール系列のジンギスカンと創作料理ラム料理の「羊々亭」監修のジンギスカン(1500円)や「ラム料理3種盛り」(2900円)がぴったりです。
5丁目の「サントリー ザ・プレミアム・モルツ ガーデン」は、旭川の下國伸シェフ監修のフードが目玉。「ダイスカット「ビーフステーキ 山わさびが効いたボロネーゼソース」(2380円)や「ドライカレー風チャーハン」(1080円)に、「ザ・プレミアム・モルツ」(750円)や「サントリー生ビール」(700円)を合わせるのがおすすめです。
8月14日(水)までの正午~午後9時まで。一部は席の予約もできます。詳しくは、公式ホームページへ。