【共和】町特産らいでんスイカをモチーフに「非代替性トークン(NFT)」を付けたドット絵(ピクセルアート)のデジタル作品と、実物のらいでんスイカのセット販売が8月末まで、NFT付き作品の販売サイト「ザ・ピクセル」で行われている。町出身のウェブ企画制作小野祥吾さん(29)=東京都在住=が企画。協力した町は地域のPRにつながると期待している。
NFTは「置き換えられない印」という意味の英語の頭文字。デジタル資産の複製や改ざんを防ぐ技術で、デジタル作品などで鑑定書の役割をしている。
今回のピクセルアートはオークション形式の販売1点と固定価格販売40点。スイカの絵を中心に町のシンボル「かかし」や、クマやキツネなどの動物が登場してコミカルに動く。神奈川県出身のピクセルアート作家が作画した。
小野さんはザ・ピクセルを展開するシブヤピクセルアート実行委員会(東京)のメンバー。現在は東京と実家を行き来する生活をしている。今年4月ごろ企画を考案し、町の協力も得て準備してきた。小野さんは「東京での取り組みと町のPRを組み合わせることができた。今後もいろいろ挑戦したい」と話し、成田慎一町長は「若い世代を育て、挑戦を後押しし、地域の魅力発信にもつながれば」と話していた。
作品を購入すると、きょうわ農協がらいでんスイカを指定先に直接送る。相場変動の影響を受ける作品の価格は販売サイトで確認できる。ザ・ピクセルのサイトはhttps://thepixel-nft.io/ (川浪伸介)
(北海道新聞2022年8月2日掲載)