【北広島】プロ野球北海道日本ハムの「北海道ボールパークFビレッジ」(BP)の開業が来年3月に迫っている市内で、日ハムを応援する商品を提供する飲食業者が増えている。商品はハムカツ、シュークリーム、カクテルなど多彩。人気の新庄剛志監督にちなんだ商品名もあり、各店は「地域を盛り上げたい」と意気込んでいる。
「関連商品巡りがブームになったら面白い」。札幌北広島クラッセホテル(中の沢)のシェフ宮﨑楓さん(31)は話す。BPも見渡せるホテル12階のレストランで、7月中旬から始めたランチ営業の目玉商品は「エルフィンハムカツバーガー」だ。
同商品は宮﨑さんが開発し、日本ハム(大阪)のハムを使う他、市内もPRしようと特産「赤毛種」の米粉をバンズに使っている。みそマヨネーズの和風な味付けで、1日10食限定だが、毎日注文がある。同ホテルは「日ハムも北広島も応援したい」としている。
応援メニューはさまざまだが、親しみやすい「ハム」を使ったものも多い。竹山高原温泉(富ケ岡)は「ハム勝つカレー」を提供し、ハムを挟んだサンドイッチを「ホームランバインミー」として準備しているキッチンカー事業者もいる。
商品づくりの動きは「BIGBOSS(ビッグボス)」こと新庄監督の就任が決まった昨秋から加速した。元々日ハムファンが集う居酒屋「焼鳥キッチンあじと」(北進町)では、新庄監督のイメージカラーで連想した赤ワインソーダ割りを「BIGBOSS」と命名し、別のダーツバーでは背番号「1」にかけたキャンペーンもされた。
お菓子の安寿真(あずま)(朝日町)は、長さ15センチほどのシュークリームを「BIG棒シュー」と名付けて売りだしている。「話題の監督のように、なるべくど派手にしたかった」として、季節のフルーツを間に挟むのではなく、わざと上に載せた。
同社の東隆史社長(47)は「球場だけでなく、観戦客らにはマチを歩いてほしい。商品が少しでもそのきっかけになれば大成功」と話している。(後藤耕作)
(北海道新聞2022年8月5日掲載)