【福島】町名産のイカの珍味をチョコレートでコーティングしたお菓子が、町内の道の駅「横綱の里ふくしま」で発売され、観光客らの人気を集めている。パッケージデザインは町内出身の漫画家が手がけ、関係者は新たな定番土産になることを期待している。
道の駅を管理する一般社団法人「福島町まちづくり工房」が、お土産用に販売できる新たなスイーツを作ろうと企画。福島らしい商品を目指して、今年2月から試作を重ねてきた。
商品名は「いかちょこれいと」。町内の水産加工会社「大久吉田商店」が加工した裂きイカを使用し、函館の老舗パン店「キングベーク」が製造。60グラム入りで価格は税別700円。
パッケージは同町出身の若手漫画家、和久田若田さんが担当した。同工房の平野松寿代表理事が和久田さんの母親と知り合いであることから依頼したという。
和久田さんはファミリー層や若者が手にしやすいよう、ピンク色の背景に、イカとチョコレートを組み合わせた愛らしいデザインに仕上げた。「多くの人が手にしてくれたらうれしい」と笑顔を見せる。
8月1日に発売。パッケージデザインの良さもあり、売れ行きは順調という。観光客や地元住民からは「意外な組み合わせだけど、おいしい」「お酒のつまみになる」などと好評で、平野さんは「人気商品になってほしい」と話す。問い合わせは同工房、電話0139・46・7822へ。(金勝広)
(北海道新聞2024年8月25日掲載)