【沼田】地域活性化への貢献を目指す合同会社machi cen(マチセン、本店沼田町)は、町内の交流拠点「ゆきまち会館」(町本通3)に、ナポリピザの店「ピッツェリア・ピッコロ・バルバ」をオープンした。将来、地場産食材を使ったピザを開発し、地域を盛り上げたい考えだ。
開店は8月3日。町の地域おこし協力隊員でマチセン社員でもある百瀬凌陽(りょうや)さん(25)が切り盛りする。提供するのは本格的なナポリピザ。具材をシンプルにし、生地そのもののおいしさを味わうのが特徴だ。生地には小麦粉、水、塩、酵母だけを使い、450~480度に熱した薪(まき)窯で外はカリッと、中はモチモチに焼き上げる。
函館市出身の百瀬さんが、かつてアルバイトしていた北斗市の「ピッツェリア・デラニマ」のオーナー水野正樹さん(52)に作り方を教わった。水野さんは昨年6月、イタリア・ナポリに本部を置く「真のナポピッツァ協会」から、ナポリピザ職人に認定された本格派だ。
百瀬さんは修業した道南との気候の違いから、温度や湿度の管理に試行錯誤を重ねている。ゆくゆくはトマト、サツマイモ、落花生など沼田町産の食材を取り入れたい考えで、「香ばしい生地とまきの香りを感じてほしい」とPRする。
会館は、地域おこし協力隊員が営んできたピザ店が今年1月末で閉店。その後、期間限定のそば店が5月に閉店し、活用策を模索してきた。
月曜定休。営業は午前11時半~午後7時半。詳細はインスタグラムに掲載する。問い合わせは「ゆきまち会館」、電話070・8408・6439へ。(右川英徳)
(北海道新聞2024年9月6日掲載)