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2024.09.11

札幌・すすきの「COCONO SUSUKINO」にラーメンホール「mingle!(ミングル)」誕生~道内外5店の「自慢の味」集結

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

 札幌・すすきの地区の新しいランドマークとなっている複合商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノススキノ)」4階の飲食フロア「COCONO横丁」内に、道内外のラーメン店5店を集めたラーメンフードホール「mingle!(ミングル)」が9月12日(木)、オープンします。ランチでも、夜の乾杯のお供でも、飲み終わりの締めでも楽しめそうです。開業に先立って11日(水)、報道関係者に公開されました。一足先に、各店を紹介します。

共用客席が200席、「みんなのグルメ」を気軽に

ミングルの入り口。各店の案内が掲示されています

 「ミングル」は、家族や友人、会社の同僚など、だれもが気軽に集うことができるようにという思いを込め、「みんなのグルメ」から名付けられました。各店のカウンターのほか、共用の客席が約200席あり、好みの店で購入したラーメンやサイドメニューを持ち寄って楽しむこともできます。

ローストビーフたっぷりのまぜそば 
「MEN in EZO SUSUKINO」

MEN in EZOの店頭

 「MEN in EZO SUSUKINO」は札幌・中心部にある「in EZO」の6店目。本店はパンチの効いた煮干しラーメンや油そばが人気ですが、ココノではローストビーフをたっぷり盛り付けた「まぜSOBA」が看板メニューです。

in EZOのプレミアムまぜSOBA
めんはフェトチーネのような平打ち

 「プレミアムまぜSOBA」(1980円)は大きな皿の縁一杯に北海道産黒毛和牛のローストビーフがたっぷりとのせられています。めんはパスタのフェトチーネを思わせる平打ち。中央に盛り付けた卵黄を崩してよく混ぜて、肉と一緒に食べるのがおすすめだそう。

 運営会社の代表取締役の深沢英貴さんは「すすきのという土地柄もあり、お酒を飲みながら、みんなでシェアしやすく、つまみになるので、まぜそばにしました。北海道産黒毛和牛を1頭買いすることで、これだけ肉がたっぷり入って、どうにか2000円以下にすることができました」と話します。

 もう1つ、ココノだけのメニューは「札幌じゃが白湯らぁめん」。スープにジャガイモを使い、クリーミーに仕上げており、みそとしょうゆ、塩の3つの味。深沢さんは「次世代のラーメン」と自信をみせます。

モエ・シャン・ローズなどシャンパーニュも置いています

 また、餃子以外は「ノーポーク」とうたい、豚肉を使っておらず、食事制限のある海外の人にも手を出しやすくしています。ドリンクは、モエ・シャン・ローズ(ハーフ9900円)やローラン・ペリエ(同8800円)など高級なシャンパーニュもそろえています。

豚骨×海鮮だしで風味豊かな「味噌」に 
「人類みな北海道」

人類みな北海道の北海道味噌ラーメン
めんは太めの全粒粉

 「人類みな北海道」は大阪の人気店「人類みな麺類」の札幌市内初の常設店。大阪の本店ではしょうゆラーメンが人気ですが、ココノ限定でみそラーメンを開発。「北海道味噌ラーメン」(1100円)は、北海道産のみそを使った甘みとコクのある味わいです。

 スープは豚骨系と海鮮系のだしをダブルで使うあわせだしで、ニンニクと野菜を香味油にくぐらせたものや、ホタテのパウダーを投入。みそ味ですが、しょうゆラーメンの「かえし」も入れ、風味豊かに仕上げています。ラーメンの上のネギにもホタテパウダーを振りかけ、うまみに膨らみを持たせています。味噌の風味はしっかりしていて、ニンニクのパンチをきかせながら、くどくないラーメンを目指したそうです。「北海道味噌スペシャル」(1400円)には、チャーシューやきくらげ、煮卵など具材がたっぷりのったスペシャルバージョンです。

 「燻製ホタテ醤油ラーメン」(1100円)と「炙りホタテ醤油ラーメン」(1400円)は、鶏だしと貝だしの合わせだし。動物系と海鮮系を合わせて使うことで、味に複雑さをもたせています。ホタテをボイルした後の煮汁の活用など、今後さらに進化を目指しているそうです。

メニューそれぞれにユニークな「味変」食材 
「麺屋 竹蔵」

麺屋 竹蔵の店頭

 「麺屋 竹蔵」は星野リゾート・トマムにある店の2号店です。全粒粉のめんを使い、バルサミコ酢やチーズ、あおさなど、すべてのラーメンにそれぞれに合う「味変」用の食材が添えられているのが特徴。丼は金色で、見た目も洗練されたきれいなラーメンです。

スープが透き通り、丼の中まで見える帆立塩ラーメン
めんは細めのストレート、全粒粉です

 看板メニューは「帆立塩ラーメン」(1300円)。太めのメンマ、ホタテの貝柱とうずらの卵が3つずつ、カイワレダイコン、たっぷりの白髪ネギ、のりがトッピングされています。スープは透明で、丼に沈むめんが輝いているのが見えます。めんは細めのストレート。口を付ける前から、ホタテだしのいい香りが立ち上ります。一口すすると、貝だしの香りが鼻に抜け、するすると手が止まりません。

味変用のホタテペースト(右)とあおさ
特注だという黄金色の丼。右側は大盛り用です

 竹筒に入って付いてくるのは、味変用のホタテペーストとあおさ。ホタテペーストを溶かすと、スープにより深みが出て、だし感が強まります。最後にあおさを入れると、磯の香りが漂い、最後まで飽きずに食べられます。

 「エスプーマトリュフ塩白湯」(1600円)は、大きなチャーシューをトッピングした白湯スープの丼に、客の目の前でトリュフのエスプーマを流し入れます。バルサミコ酢とチーズで味変できます。「海老味噌」(1200円)の味変は、ホタテペーストと黒七味です。

 めんは、みそラーメンには札幌ラーメンの縮れめん、とんこつにはストレートめんと、使い分け。さらにプラス200円でグルテンフリーの米粉めんにチェンジすることもできます。

 ラーメン店には珍しく、サイドメニューには天ぷらを用意。鶏(400円)や海老(1尾300円)、ほたて(1玉300円)、舞茸(400円)があり、お酒のお供にしても、また、ラーメンに入れてもこくが出ておいしいそうです。

王道の札幌みそラーメンを追求 
「札幌真麺処 幸村」

札幌真MEN処 幸村の店頭

 「札幌真麺処 幸村」は札幌・月寒が本店で、西野と合わせて3店目の展開。以前はJR札幌駅前の「エスタ」の「札幌ら~めん共和国」にも出店しており、道内外から人気を集めていました。王道の札幌みそラーメンを提供しています。

ゴマが浮いた味噌ラーメン
めんは札幌の黄色い縮れめん

 看板メニューは「味噌ラーメン」(1080円)。豚骨白湯をベースに、焙煎みそタレを合わせ、うまみと甘みがほどよい懐かしさを感じる王道の味わいですが、常に「よりおいしく」を追求する「進化形ラーメン」。めんは札幌の黄色い縮れめんです。全体的に優しいマイルドな味わいですが、自家製黒マー油とフライドオニオンでパンチを効かせています。たっぷりのゴマもおいしい。

 ココノ限定の「炙り豚スペシャル」(1580円)は大きな厚切りの炙り豚チャーシューがどんとのり、コーンや煮卵も付く、やんちゃで大満足の一杯です。

炒め野菜が溶け込んだ濃厚つけ汁 
「札幌つけ麺 札幌ラーメン 風来堂」

札幌つけ麺 札幌ラーメン 風来堂の店頭

 「札幌つけ麺 札幌ラーメン 風来堂」は札幌・豊平に本店を構えるつけめんの人気店。「味噌つけ麺」(1000円)は、つけ汁にしっかり炒めた野菜が溶け込み、「おいしい札幌ラーメンの店が多いためか、つけめん文化が浸透しにくかった」という札幌っ子にも受け入れられ、リピーターを生む看板メニューです。

つやつやの太めんと濃厚なつけ汁の味噌つけ麺

 味噌つけ麺の魚介系の濃厚こってりのつけ汁は、クリーミーさの中に炒めた野菜の甘みやひき肉のうまみが感じられます。野菜は、ジンギスカンでちょっとくたっとなるまで火を通したタマネギやモヤシのような食感で、豚骨のスープに適度なとろみをもたらしています。

 小麦感の強い太いめんは、カツオだしを絡めて盛り付けており、だしの香りが立ち上ります。めんは適度なかみ応えがあり、つけ汁と絡んで汁をよく吸い上げます。ほのかにユズの香りも付いていて、くせになる味です。

 つけめんのほか、「味噌ラーメン」(1045円)や辛味噌の「辛ラーメン」(1155円)、青唐辛子味噌の「青唐辛子ラーメン」(1210円)もあります。青唐辛子ラーメンは辛ラーメンよりも辛いそうですが、うまみもあり、リピートする激辛好きの人も多くいるそう。

 ココノ限定メニューは、カニチャーハン。カニのほぐし身の入ったあんかけがたっぷり掛けられており、単品770円のほか、ラーメンやつけめんとのセットもあります。

1階にオープンする北○
地下1階に店を構えるThe TEA

 ミングルのオープンと併せて12日(木)には、ココノ1階には居酒屋の「北海道の旬と旨い酒 北○(キタマル)」が、地下1階には台湾のお茶を楽しめる「The TEA」がそれぞれ開店します。

住所/札幌市中央区南4条西4丁目1-1
電話/011・596・0097
小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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