仕事帰りや待ち合わせに、ふらりと1杯どうぞー。秋の気配が深まるなか、札幌市中央区の中島公園で、ビールや日本酒を気軽に立ち飲みできるイベント「中島護EN(ごえん)」が初めて、開かれています。10月20日(日)まで。
中島公園は札幌中心部で紅葉を楽しめるスポットとしても知られ、この時期、イチョウ並木や色づく木々を目当てに訪れる人も少なくありません。繁華街ススキノにも近く、仕事帰りや飲みに行く前の待ち合わせのついでに「ちょっと1杯」を楽しんでもらおうと、札幌市のイベント企画会社「プランニング・ホッコー」が初めて企画しました。
会場にはキッチンカーが出店し、飲食用テントが2張設置されています。飲食用テントは周囲をビニールシートで覆い、風が入らないつくりで、温かく過ごせます。
ドリンクは、札幌市のクラフトビール「ストリートライト・ブリューイング」のALEとLAGERの缶が各800円、グラスワインが赤、白各700円、ソフトドリンクは1杯200円。
日本酒や焼酎は、日本酒の品ぞろえが豊富なことでファンの多い札幌市中央区の酒店、桜本商店のセレクトで、ちょっと珍しいものもそろえ、1杯700円で提供しています。この日は、酒造好適米を使った天草酒造(熊本県天草市)の米焼酎「天草」や山の壽酒造(福岡県久留米市)のひやおろし、新十津川産の酒造好適米「吟風」を100%使った日本清酒の「ヒトツメ2022」がありました。
フードは「季節野菜の5種盛り合わせ」(800円)や「おそば屋さんのサンドイッチ」(600円)のほか、ナッツや珍味を用意。季節野菜の盛り合わせの内容は日替わりで、この日はゆで枝豆、いぶりがっことクリームチーズ、カボチャのそぼろあん、ミニトマトのおでん、チャーシューでした。サンドイッチは玉子サンドですが、マヨネーズで和えたゆで卵ではなく、分厚いだし巻き卵をサンドしてあります。
いずれも料理は、札幌市中心部や商業施設「BiVi新さっぽろ」などでそば店を展開する「関(せき)」がつくっています。煮物もだし巻き玉子も優しい味付けに仕上がっています。
会場は中島公園の北側入り口すぐの「南9条広場」で、オレンジ色の暖かい光を放つ「中島護EN」のちょうちんが目印です。イベント名の「護EN」は、「縁」や「宴」をイメージしているそうです。
企画、運営をしているプランニング・ホッコー乗務の山崎克己さんは「中島公園は『日本の都市公園100選』にも選ばれたことがあり、市民の憩いの空間。中心部にあり、ススキノ近くでありながら、緑が豊かで落ち着く場所です。ホテルも多く観光客もたくさん通るので、ちょっとした立ち寄りポイントや落ち着く場所として活用してほしい」と話しています。今後、期間中にほかのキッチンカーの参加を呼びかけるほか、来年以降は期間を延長することも検討したいそうです。
10月20日(日)まで。平日は午後4時~8時、土日祝日は午後3時~7時。ラストオーダーは30分前。