札幌中心部の紅葉スポット・中島公園では、木々が秋色に色づき始めています。10月14日(月)に足を運んでみると、秋の日差しのなか、散策を楽しんだり、写真を撮影したりする人や、ドングリを拾い集める子どもたちの姿がありました。公園管理事務所によると、見ごろは20日ころから11月上旬。10月25日からは初めて、紅葉のライトアップイベントも実施されます。
南9条通から園内に入ってすぐの道の両側には、イチョウ並木が続いています。入り口に近いところはまだ緑色ですが、公園の奥の方に行くにつれ、黄緑色に色付き始めていました。一部は日差しを浴びて黄色に輝いています。イチョウ並木の紅葉はほかの木に比べて遅く、11月上旬まで見ごろが続きそうです。
イチョウ並木を過ぎた右手にある、滑り台などの遊具が置かれた遊戯広場の前には、大きなハウチワカエデの木があります。すでに全体が赤く色付き、遊び回る子どもたちの様子を見下ろしています。
イチョウ並木から左側に伸びる道沿いでも、オレンジ色や黄色に色付いている木が見えます。
菖蒲池沿いのエゾヤマザクラもオレンジ色が目立ってきています。
池沿いに歩き、ボート乗り場を過ぎた辺りで、池の対岸のプレミアホテル中島公園札幌の方を見ると、ソメイヨシノやイタヤカエデが色付き、水面にホテルや青空が映って、きれいな水鏡になっていました。
右手の札幌パークホテル側では、赤く色付いた木々が水鏡に映っています。晴れていて風がなければ、「逆さ紅葉」を楽しめそうです。
ススキ越しにヤマボウシやイタヤカエデなどが赤色、オレンジ色に紅葉しています。
札幌市中島体育センター横の道でも、トチノキやプラタナスが黄色やオレンジ色に輝いています。
豊平館前のヤマザクラも木のてっぺんは赤くなっていますが、中程から下にかけては、緑だったり、すでに枯れ始めていたりと、ちょっと見ごろを過ぎた感じです。それでも、白と水色の豊平館の建物との対比を楽しめます。
菖蒲池を一週し、中島公園北西側に位置する日本庭園に行ってみましょう。池の周囲のモミジが紅葉しています。
枯山水のエリアを囲う竹垣周辺では一部、紅葉のトンネルのようになっている場所もありました。
公園管理事務所によると、今年の公園内の紅葉はほぼ例年通りで、10月に入りサクラなど早めに紅葉する木々が色付き始めました。見ごろは10月最終週辺りとみているそうです。
今年は、この紅葉をライトアップして夜も楽しむ「SAPPORO AUTUMN ILLUMINATIONS」が10月25日(金)から11月3日(日)に開かれます。札幌商工会議所の主催で、初開催。ライトアップするのは、イチョウ並木エリアと菖蒲池エリア、豊平館エリア、日本庭園エリアの4カ所で、午後6時から9時まで、木々を照らし出します。
これに合わせて期間中、豊平館エリアの近くにはタコスやバーガー、クレープなどを販売するキッチンカーが4~5台、出店。日本庭園エリアでは、1杯500円でおしるこを提供します。
豊平館では「さっぽろ名妓連」の演舞披露やお茶体験を実施します。演舞披露は10月25日、26日、30日、11月2日で、豊平館への入場も観覧も無料。お茶体験と和菓子の提供は、10月27~29日、31日、11月1日、3日で、料金は1000円。いずれも、午後6時半、7時、7時半、8時の1日4回で、お茶体験と和菓子は各回定員10人です。