紅葉の見ごろのピークを迎えている札幌・中島公園(中央区中島公園1)をライトアップする初めての試み「SAPPORO AUTUMN ILLMINATIONS(さっぽろオータムイルミネーション) 中島公園紅葉ライトアップ」が11月3日(日)まで、実施されています。黄色や赤に色付いたイチョウ並木や日本庭園などを照らし出し、闇の中に幻想的な色彩が浮かび上がっています。
札幌商工会議所が主催し、初開催。10月25日から始まり、11月3日までの午後6時から9時まで、市営地下鉄南北線の中島公園駅近くのイチョウ並木と日本庭園、豊平館、菖蒲池を約200基の照明器具で照らし出しています。
イチョウ並木は、南9条通に面した公園入り口付近は黄緑色ですが、南側は全体が黄色く色付き、見ごろを迎えています。一部の葉は落ちて、地面も黄色く色付いています。ライトアップされた木々は黄金色に輝き、写真撮影や散策を楽しむ人たちでにぎわっています。
日本庭園では、赤やオレンジ、黄色に染まった木々をライトアップ。中央の池は水鏡になって、周囲の風景を映し出しています。26日の取材時は、庭園の南側の入り口に入場を待つ人たちが長蛇の列をつくっていましたが、流れはスムーズで10分ほどで入ることができました。庭園内では期間中、1杯500円で、野点とおしるこの販売をしています。
菖蒲池周辺でも、紅葉した樹木を明かりで浮かび上がらせています。水面に映る木々もきれいです。
豊平館も明かりで照らされています。豊平館の中では期間中の4日間限定で、「さっぽろ名妓連」の芸妓さんたちが、演舞を披露しています。26日には、「秋の七草」と「札幌小唄」が上演されました。札幌小唄は1958年の北海道大博覧会の際に札幌のPRソングとしてつくられたもので、「時計台」や「定山渓」「円山」などの地名も出てきます。この日は、こと代さんと小梅さんが立方(踊り手)、かつえさんとさんこさんが地方(演奏者)として出演し、優美な踊りと調べを披露しました。
豊平館では期間中の数日間、1000円で点茶と和菓子の体験も実施しています。
今後の名妓連の演舞は、30日(水)と11月2日(土)、無料。点茶と和菓子の体験は、10月29日(火)と31日(水)、11月1日(金)、3日(日)。いずれも午後6時半~、7時~、7時半~、8時~の1日4回。
また、豊平館前にはキッチンカーが毎日、日替わりで出店しています。この日は、クレープ&ワッフル、タコス、フライドチキンの3台が出ていました。
中島公園では11月4日(月)まで、焼きいもやサツマイモのスイーツなど秋の味覚を楽しめる「さっぽろ焼き芋テラス2024」が開かれています。午前11時から午後7時まで。