【北広島】道内外の日本酒を飲み比べできる「北の酒まつり in きたひろしま」(北海道きたひろ観光協会主催)が9月17、18の両日、JR北広島駅西口そばの特設会場で開かれる。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。立ち飲み形式で滞在時間を短くするなど工夫しつつ、全国47都道府県から過去最多規模の110超の銘柄をそろえる予定だ。
北の酒まつりは、市の姉妹都市の広島県東広島市で開催されている「酒まつり」を参考に2013年に始まり、今回で8回目。近年は毎回延べ2万人以上が来場するなど北広島を代表するイベントに成長し、例年6割が市外からの来場者だという。
コロナ流行により20、21年はやむなく中止したが、今年は「感染症対策をしつつ、市外から人を呼ぶ機会は持ち続けたい」(実行委)と開催を決めた。席をなくして同じ方向を向いた状態での立ち飲み形式にし、入場者には名前と連絡先を明記してもらう。会場では検温や消毒など感染対策を徹底する。
日本酒は、亀齢(きれい)酒造や白牡丹酒造など東広島市内の全8蔵元と道内の各蔵元の銘柄をはじめ、各都府県から少なくとも1銘柄以上取り寄せる。入場料込みの利き酒券(前売り2千円)を購入すると、当日におちょことリストバンドを渡され、会場内で何杯でも試飲できる。
東広島市の観光協会がつくる「広島お好み焼き」や海産物、焼き鳥などのつまみを販売する店舗やキッチンカーを招待したり、ステージイベントを催したりする予定だ。主管する北の酒まつり実行委の竹村画二(がくじ)事務局長は「全国の銘柄の日本酒が飲める催しは道内でもなかなかないのでは。感染対策を徹底して、まつりを盛り上げたい」と話している。
利き酒券は北広島商工会、チケットぴあ、ローソンチケットなどで販売中。問い合わせは、北の酒まつり実行委、電話011・373・8433へ。(後藤耕作)
(北海道新聞2022年8月20日掲載)