【富良野】市内東麓郷で農場やジャム園を営む共済農場(山本和弘社長)は、西麓郷にオーベルジュ(宿泊施設付きレストラン)をオープンした。農場の設立50年の節目と重なり、山本社長は「生産、加工販売に加え、食べて喜んでもらえれば」と意気込む。
施設名は「Locanda Furanora(ロカンダ・フラノーラ)」。国の事業再構築補助金を活用し、廃業したペンションを買い取って整備した。客室4室で、レストランは28席。地元産野菜などを使った料理を提供する。
10月23日には、市内の行政や観光関係者らを招いて落成式と設立50年の祝賀懇親会をロカンダ・フラノーラで行い、新事業の船出を祝った。
共済農場は1974年6月に会社設立、同8月に農場を開設した。現在の従業員は約25人。25ヘクタールの農場でジャガイモやハスカップ、スイートコーンなど多彩な作物を生産している。また「アンパンマンショップ」などがある「ふらのジャム園」を運営し、観光客らに親しまれている。
山本社長はロカンダ・フラノーラについて「農作業も体験できるような、カジュアルな雰囲気で楽しんでもらえる施設にしたい」と話す。11月は休業し、12月から再開。今冬の宿泊プランは1泊2食付き1人2万7千円から。レストランのみの利用は3日前までに予約する。宿泊・レストラン予約はロカンダ・フラノーラ、電話0167・29・2740へ。 (立木大造)
(北海道新聞2024年10月31日掲載)