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2022.08.26

ブドウ畑でランチとワインの至福の時を㊦仁木町の魅力編〈山﨑編集長☆発〉ワイン神社あります

山﨑真理子
山﨑真理子

 北大水産学部時代に1年間、練習船に乗って遠洋航海に出ていた船乗り。北海道新聞社に入社後は、社会部の警察担当を振り出しに、網走、帯広、釧路など道内各地で勤務。東京勤務時代は政権交代時の民主党の番記者として、鳩山政権誕生を取材した。2022年4月にTripEat北海道を立ち上げ、初代編集長に就任、23年5月から千歳支局長。

 北海道のヴィンヤードで地元食材を使った食事とワインのマリアージュを楽しむコープトラベル(札幌)と星野リゾート(長野県軽井沢町)のコラボ企画「ぶどう畑でレストラン」のモニターツアー2日目は、仁木町でのワイナリー巡りとランチです。「ブドウ畑でランチとワインの至福の時を『ぶどう畑でレストラン』ツアー紹介」後編は、<仁木町の魅力編>です。

仁木町の風景とツアーのランチで提供された料理

 モニターツアーの一行は、「OMO5(おもふぁいぶ)小樽by星野リゾート」の朝食ビュッフェで腹ごしらえしてから、バスに乗り込んで仁木町に向かいます。

「OMO5(おもふぁいぶ)小樽by星野リゾート」の朝食ビュッフェの料理の数々
朝食ビュッフェ。中央手前とその奥にあるスペイン料理定番のトルティージャ(スペイン風オムレツ)とチュロスが自慢
OMO5小樽の朝食ビュッフェのドリンクバー
ドリンクバー
OMO5小樽の朝食ビュッフェ会場に並ぶカラフルな料理の数々
カラフルな料理が並びます
ブドウ畑でランチとワインの至福の時を㊤ホテル編〈山﨑編集長☆発〉小樽を楽しむ

「ワイン神社」あります

別名「ワイン神社」として知られる仁木神社
仁木神社。右奥にある御神木のケヤキは町指定文化財です

 最初に訪れたのは、最近、別名「ワイン神社」として知られる仁木神社(仁木町南町2-14)です。
 明治12年(1879年)に徳島藩の開拓移民が入植した際に郷土の守護神を地域ごとに創祀(そうし)したのが由緒です。明治36年(1903年)、各地域の諸神を合祀(ごうし)して鎮守神とし、社号を仁木神社と改めてから来年で120年を迎えます。

仁木神社の境内を案内する板谷宮司(左)
板谷宮司(左)に案内していただきました

 なぜ「ワイン神社」として親しまれているかと言うと、境内のあちこちにワインにちなんだ奉納品があるからなんです。

仁木神社のワインボトルの形をした手水舎
ワインボトルの形をした手水舎。水盤にも秘密が…

 ワインとの御縁は、本日のランチ会場になっている「NIKI Hills Winery(ニキ・ヒルズ・ワイナリー)」のオーナーが、この神社を訪れ、非常に気に入ったことが始まりだそうです。いろいろ見てまわると楽しいですよ。

ワイン樽が置かれている仁木神社の境内の様子
奥にはワインの樽。そして左右の石灯籠には…
ワインボトルとグラスがあしらわれている仁木神社の献燈
ワインボトルとグラス。気づきました?

 こちらの2つのお守りは、NIKI Hillsのワイン「はつゆき」に描かれている雪の結晶と「和」の印(=わいん)が記された仁木神社オリジナルの「ワイン守り」(1個500円)です。「これからもず~っと美味しいワインが飲めますように」との願いを込めて、ぶどう色のワイン守りを購入しました。

仁木神社に並べられているオリジナルの「ワイン守り」
仁木神社オリジナルの2種類の「ワイン守り」
仁木神社オリジナルの「ワイン守り」
「和」の印で「ワイン」。零・和で「令和」の意味もあるとか(笑)

ル・レーヴ・ワイナリー

仁木町のル・レーヴ・ワイナリーのヴィンヤード
ル・レーヴ・ワイナリーのヴィンヤード

 仁木町最初のワイナリー訪問は「ル・レーヴ・ワイナリー」です。あまりの素晴らしい景色に、バスから降りた参加者から歓声があがりました。
 ワイナリーを営む本間裕康さん、真紀さん夫妻は、ワイン好きが高じて札幌から仁木に移住し、ブドウ栽培を始めました。2018年からの委託醸造を経て、20年から自らの醸造所で複数の種類のワインを混ぜて醸造する混醸ワインを造っています。
 2・2ヘクタールの畑に、ピノ・ノワールやシャルドネ、ピノ・グリなど13品種を減農薬栽培し、自然酵母を使って年間1万4000本を生産しています。

仁木町のル・レーヴ・ワイナリーのヴィンヤードを案内する本間裕康さん
本間裕康さんに案内してもらいました


 ゲストハウスも併設している他、土日にはカフェ営業とテイスティング付きワイナリーツアー(1人4500円、要予約)もやっています。

ル・レーヴ・ワイナリーのカフェ&バー
カフェ&バー


 この日は、砂糖の代わりに和三盆を使って二次発酵させた新作のスパークリングワインをいただきました。ご存じ高級品のため、和三盆を使っているワイナリーは道外に1軒あるくらいだそうです。本間さんは「和三盆を使うと瓶内熟成が3カ月と短くても泡のキメが細かい。良いことずくめ。手間とコストはかかるので個人経営だからこそできる」と話していました。

ル・レーヴ・ワイナリーのワインボトル
エチケットの水引には「人と人を結ぶ」「御縁があれば」との思いが込められています
ル・レーヴ・ワイナリーの、和三盆で二次発酵した「泡」
和三盆で二次発酵した「泡」
ル・レーヴ・ワイナリーの窓からの眺めとワイングラス
窓からの眺め

NIKI Hills Winery

再校のロケーションのNIKI Hills Wineryのランチ会場
最高の天気とロケーションのNIKI Hills Winery

 次ぎはいよいよ、メインイベント「ぶどう畑でレストラン」です。会場は、ル・レーヴ・ワイナリーから車で5分ほどのNIKI Hills Wineryです。

 NIKI Hillsは2015年10月にオープンしました。
 編集長の山崎は2度目の訪問となります。
 ワイナリーの詳細はこちらをご覧ください。

〈山﨑編集長のワイナリー巡り〉⑨NIKI Hills Winery(仁木町)2人の女性醸造家が生み出すエレガントで香り高いワイン

 天気にも恵まれ、丘の上に建つワイナリーからの眺めは、相変わらずの絶景です。

 ワイナリーツアーで案内してもらいます。

NIKI Hills Wineryのワイン樽の貯蔵庫
ワイン樽の貯蔵庫
NIKI Hills Wineryのワインセラー
ワインセラー
NIKI Hills Wineryのワインの貯蔵タンク
ワインの貯蔵タンク
NIKI Hills Wineryの生産設備
ワインをボトルに充填(じゅうてん)する機械
素敵な眺めと美味しい食事が楽しめるNIKI Hills Wineryのレストラン
素敵な眺めと美味しい食事が楽しめるレストラン

いざ、ぶどう畑でレストラン

余市湾を見下ろせる場所でランチを楽しむツアー参加者
余市湾を見下ろせる場所でランチを楽しみます

 さて、お待ちかねのランチです。抜群のロケーションですよね! 実は実際のツアーのランチ会場は先ほどのル・レーヴ・ワイナリーなんです。シェフも違いますが、「実際もほぼこんな感じの雰囲気だと思ってください」(コープトラベル)とのことです。

 NPO法人ワインクラスター北海道代表理事の阿部真久シニアソムリエの解説を聞きながら、いただきますよ。

ランチ1皿目の「お野菜の菜園風」
1皿目の「お野菜の菜園風」

 「記憶に残るレストラン」を目指しているというNIKI Hillsのシェフによる1皿目は、仁木、余市の野菜をたっぷり使ったサラダ「お野菜の菜園風」です。種類によって調理法を変えた野菜の異なる食感が楽しめ、目にも楽しい1皿です。
 ワインはNIKI Hillsの現地レストランのみで提供されるケルナーを使ったスパークリング「HATSUYUKI sparkling 2015」。スパークリング好きとしては、1本飲める勢いです。

ランチの2皿目「ホタテのタルタル クスクス添え」
お次は「ホタテのタルタル クスクス添え」

 2皿目は、「ホタテのタルタル クスクス添え」。ワインはNIKI Hillsの「NEIRO 2020」です。バッカスを使った香りの良さが特徴で、「すがすがしい香りで甘みもあるが、ドライでさっぱりしているところは北海道の気候ならでは」(阿部シニアソムリエ)ですよ。

ランチ3皿目の魚料理「優しく火入れしたシマソイ」
魚料理の「優しく火入れしたシマソイ」

 3皿目は「優しく火入れしたシマソイ」と、ル・レーヴ・ワイナリーの「MUSUBI2021」です。ソイがしっかりと歯応えがあって、美味でした。

ランチ4皿目の肉料理「北島豚のロースト」
肉料理は「北島豚のロースト」

 4皿目は、余市のブランド豚「北島豚」のローストと、NIKI Hillsの現地限定販売の赤ワイン「YUHZOME 2019」。北島豚の焼き加減が本当に本当に絶妙でした!

ランチのデザート「フルーツパフェ」
デザートはフルーツパフェ
ユニークな形で提供されたバター
バターです。かわいくて美味しかったのでご紹介

 そして最後のデザートは「NIKI Hillsのフルーツパフェ」。大満足。

 料理もワインもそれぞれ美味しかったですが、マリアージュがまさにぴったりで、かつ素晴らしい景色を眺めながらの食事は、美味しさをより一層引き立ててくれました。

上から見下ろしたランチ会場
ランチ会場はこんな感じです

 ランチ会場には、コープトラベル、星野リゾートの関係者のほかに、仁木町の佐藤聖一郎町長や北海道運輸局の水口猛観光部長も出席するなど、この取り組みへの関心と期待の高さがうかがわれました。佐藤町長は「仁木町は観光が難しい地域だったが、ワイナリーが増えたおかげで可能となった。余市と仁木を1つのエリアとして売り出していき、非日常を体験できることを知っていただきたい」と挨拶していました。

会場でのフォトセッションにおさまる関係者ら
関係者の方々のフォトセッション

▽「ぶどう畑でレストラン」ツアーの詳細&申し込みは、コープトラベル(https://coop-travel.jp/kokunai/j0db02/

仁木ワインバス運行中

 「バスツアーには参加できない」と残念に思っている方、こんな手もありますよ。

 ワイナリー巡りの最大の問題は、移動手段ですよね?

 そんな方に朗報です。仁木町では、JR仁木駅発着で町内のワイナリーなどを巡る土日限定の無料循環バス「仁木ワインバス」を9月18日まで走らせています(9月4日は運休)。いろいろ特典もあるようなので、ぜひ活用してみてください。

ランチ会場のテーブルとロケーション

 ワイナリー以外にも仁木町には、宿泊施設やカフェなどを設けた果物をテーマにした農村公園「フルーツパークにき」や、果物狩りができる農園も多くあります。9月下旬から10月にかけては、大人気のシャインマスカットのシーズンが到来します。ぜひ1度、と言わず2度、3度と訪れてみてください。

ヴィンヤードで実をつけるブドウ

<仁木ワインバス>1日5便。約1時間半間隔で運行し、乗り降り自由です。予約なしで乗れますが、5人以上の場合は仁木町観光協会まで事前連絡が必要です。詳しくは仁木町観光協会(TEL:0135・32・2711、HP:https://www.niki-kanko.jp/news/index.php#winebus)。

▽ル・レーヴ・ワイナリー:https://le-reve-winery.com/

▽NIKI Hills Winery:https://www.nikihills.net/

余市町を訪れる10の理由㊤ワインと多彩な食×自然がつくりだす風景
山﨑真理子
山﨑真理子

 北大水産学部時代に1年間、練習船に乗って遠洋航海に出ていた船乗り。北海道新聞社に入社後は、社会部の警察担当を振り出しに、網走、帯広、釧路など道内各地で勤務。東京勤務時代は政権交代時の民主党の番記者として、鳩山政権誕生を取材した。2022年4月にTripEat北海道を立ち上げ、初代編集長に就任、23年5月から千歳支局長。

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