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2022.05.04

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉松寿し=北見市常呂*魚介山盛り 生ちらし

北海道新聞記事
北海道新聞記事
魚介類が大盛りの超ウルトラスペシャル生ちらし
10種類以上もの魚介類が盛られた「超ウルトラスペシャル生ちらし」

 来年で創業50周年を迎える老舗すし店。2代目店主の渡辺大棋さん(43)が「気がつけば40年以上も1番人気」というのが「超ウルトラスペシャル生ちらし」(2750円)だ。

 一口大に切られたサーモンやイクラ、ホタテ、白身など旬の魚介類が10種類以上も盛られ、丼の縁から10センチほどの「山」になっている。渡辺さんは「なかなかご飯にたどり着かないので、おなかをすかせて来店してほしい」と笑顔で話す。

 刺し身の端切れを集めた店のまかない料理がはじまりだ。常連客からのリクエストを受け、初代店主で父の故・正雄さんがメニューに取り入れた。女性や子ども向けにミニサイズ(2200円)も用意している。

マツカワガレイを手にする渡辺大棋さん
仕入れたマツカワガレイを手にする渡辺大棋さん

 渡辺さんは札幌の和食料理店で修業を積んだ後、23歳で故郷常呂に戻って父の下で腕を磨き、34歳で店主になった。「良い魚を仕入れ、丁寧に自らおろす。当たり前のことですが、食の宝庫・常呂を味わってもらうために手は抜けません」

 新鮮なネタが売りの一方で、すし店の枠にとらわれないメニューも人気だ。ホタテやエビをふんだんに使った「特製シーフードカレー」(1100円、ランチは100円引き)は1日30食以上がでることも。牛モツ鍋(1人前1100円から。注文は2人前以上)は、地元のカーリング女子チーム「ロコ・ソラーレ」のメンバーが大会に行く前に食べる「勝負飯」という。近年は「ロコ人気」が後押しとなり、市外や道外からの客も増えた。

 日本酒のほか、数年前から後志管内余市町や仁木町などのワインの取り扱いを始めた。渡辺さんは「常呂産ホタテと相性が良い」と太鼓判を押す。

 店内は30席あり、新型コロナウイルス対策としてパーティションを設置している。生ちらしは店内のみの提供だが、ウニ丼やホタテイクラ丼など約30品はテークアウトできる。(北見報道部 榎本雅也)

▼所在地 北見市常呂町常呂325の18
▼電話 0152・54・2715
▼営業時間 午前11時半~午後9時(その日の仕入れがなくなり次第閉店)
▼定休日 日曜日
▼交通 JR北見駅から北海道北見バス「常呂」、JR網走駅から網走バス「常呂バスターミナル」下車で、徒歩5分

(北海道新聞2021年10月22日掲載)

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