小樽観光協会は、小樽港第3号埠頭(ふとう)そばの観光商業施設「小樽国際インフォメーションセンター」(港町5)に隣接するコンテナハウスをリニューアルし、パン店「Port bakery nomnom(ポートベーカリー ノムノム)」を10日にオープン。観光客だけでなく市民にも足を運んでもらおうと、焼きたてのパンを販売し、コンテナの利用客増につなげたい考え。
コンテナハウスは3月に同センターと同時に開業。3棟あり、1棟の高さは2.6メートル、幅2.2メートル、奥行き12メートル。並行に設置した2棟の上に、別の1棟を配置した2階建て。
ソフトクリームやバーガーを提供する店舗と飲食・休憩スペースとしていたが、「利用者数が伸び悩んだ」(同協会)ことから、11月上旬からリニューアルを実施。3棟のうち1棟をパン店として、残り2棟をバーガーの店舗と飲食・休憩スペースとした。
パン店では、市外の専門業者から仕入れた生地を解凍、発酵させ、店内に備えるオーブンで焼き上げる。小樽の海水から作った塩をまぶした「小樽の塩バターパン」(150円)や、シマエナガの顔を模したチョコクリームパン(240円)など約20品を手ごろな価格で並べる。ソフトクリームも販売する。
店長の山田大祐さん(44)は「観光客も市民も気軽に立ち寄ってほしい。今後は地元の食材をアレンジしたパンをつくって、小樽らしさがあふれる店にしたい」と意気込んでいる。
営業時間は午前10時~午後7時。無休。問い合わせは同センター内の「ポートマルシェotarue(オタルエ)」、電話0134・64・1672へ。 (喜代吉健介)
(北海道新聞2024年12月8日掲載)