JR北海道函館支社は今年12月10日で函館駅が開業120周年を迎えるのに合わせ、9月3日から記念切符や道南の食材を詰め込んだ駅弁を販売する。小学生向けの職業体験イベントのほか、スタンプラリーの実施や駅舎のパネル展など多彩な催しを用意している。
記念切符は2種類。一つは函館―新函館北斗間の片道乗車券で1枚440円。昔の函館駅のスケッチや、初代振り子式特急気動車で今秋引退するキハ281系の写真をデザインした。
もう一つは記念入場券セットで、函館、五稜郭、桔梗、大中山、七飯、新函館北斗駅の各駅入場券6枚セット。1セット1200円。過去にJR函館線を走っていた歴代の列車の写真をデザインしている。
120周年記念弁当(1800円)は、昭和30年代に函館駅で販売されていた「いか弁当」をアレンジ。ゲソなどを炊き込んだご飯に、函館で漁獲量が増えているブリの竜田揚げや北斗市の名物ホッキしゅうまい、鹿部町産のタラコや七飯町産のリンゴなど道南の味覚を盛り込んだ。
記念切符と記念弁当の発売駅はいずれも函館、新函館北斗駅。販売期間は記念切符が来年8月末、弁当は今年12月25日まで。
職業体験は10月8、9の両日開催し、駅員の仕事や車内放送案内などを体験する。対象は道内在住の小学生とその保護者。9月2日までに専用サイトで応募が必要。各日12組24人。応募が多い場合は抽選になる。無料。
このほか9月3日から、函館駅や関連施設を巡るスタンプラリーを実施するほか、函館駅構内で明治以降の列車や駅舎の写真を展示するパネル展も開催する。いずれも12月25日まで。(徳永仁、芝垣なの香)
(北海道新聞2022年8月26日掲載)