大鍋で煮込んだ熱々グルメをかまくらの中で楽しむイベント「かまくらテラスinさとらんど」が札幌市東区の農業体験交流施設「サッポロさとらんど」(丘珠町584)で開かれています。そり滑りやスノーモービルで引っ張るバナナボート、馬そりなどのアクティビティも用意されており、親子連れらが冬遊びを楽しみ、大鍋料理で体を温めています。1月31日(金)まで。
土日祝日限定であったかい「大鍋」料理提供
さとらんどでは昨年、大鍋料理を楽しむ「厳寒!!北海大鍋まつりinさとらんど」と、かまくらをライトアップする「さとらんどかまくらイルミ」が初めて開かれました。今年はこの2つのイベントを合わせ、さらに冬遊びを充実させて、「かまくらテラスinさとらんど」としました。さとらんどの指定管理者「さとらんどfanコンソーシアム」の構成企業のひとつ「JFEテクノス」の主催です。
大鍋は土日祝日限定で、週替わりで毎回3種類を用意。90センチの大鍋で、300人前を一気に煮込みます。さとらんどで栽培、収穫したダイコン「冬自慢」や長ネギ「夏扇パワー」「龍美」などを使っています。いずれも1杯700円。
期間中、通して提供されるのが「てっぽう汁」。箸でカニの足をつついて食べる様子が鉄砲に弾を込める仕草に似ていることから名付けられ、根室などで食べられている漁師料理です。花咲ガニやダイコン、ネギなどが入り、カニのだしがしっかりと出ています。
かまくらテラスがスタートした1月11日(土)から13日(月)はてっぽう汁のほか、すりおろしたダイコンを使った大根もち入りの「大根もち鍋」、東北地方の郷土料理「いも煮」が用意されました。
18(土)、19(日)両日には4種類のキノコが入った「きのこ鍋」と、そのおいしさのあまり、はしで鍋底をつついて壊してしまいそうなほどおいしいため、別名「鍋壊し」とも呼ばれる「カジカ鍋」、25(土)、26(日)両日には豚のホルモンが入った「がんがん鍋」とさとらんど産の大豆で手作りした豆乳を使った「豆乳鍋」が登場します。
会場にかまくら8基、中で食事も楽しめる
会場には、かまくらが8基作られており、大鍋料理をかまくらの中で食べることができます。中には雪でつくったベンチとお尻の下に敷くシートが用意されていて、大人4~5人が座れるほどの広さです。かまくらの利用は有料で、30分で平日は500円、土日祝日は1000円。
このほか、熱々の甘酒やホットリンゴジュース、ココアを各200円で販売。土日祝日には七輪で自分で焼いて食べる「炙り焼き」も提供しており、マシュマロ(100円)や手焼きせんべい(同)、焼きバナナ(200円)などを用意しています。また、週末を中心に、フライドポテトやたい焼きなどのキッチンカーも出店しています。
楽しく雪山遊び、子どもたちが歓声
「さとらんどセンター」前には雪山がつくられており、そりやチューブ遊びができます。チューブは無料で貸し出しており、子どもたちが歓声を上げて滑り降りていました。
子ども用自転車にミニスキーを付けた「スノーストライダー」(30分500円)は未就学の子どもが対象で、バランスを取りながら足でこいで平らな雪道を走らせたり、斜面を滑り降りたりしています。
雪原を疾走、周遊 多彩なアクティビティ
スノーモービルで引っ張るバナナボート(大人800円、子ども400円)は1周5分ほどのコースで、スピード感や躍動感を楽しむことができます。トラクターで馬車を引っ張る「トラクター遊覧車」(大人400円、子ども200円)や馬そり(大人600円、子ども400円)も運行しています。休園日を除く平日限定ですが、インストラクターの指導の後、スノーモービルで園内を走ることができる周遊体験(事前予約制、大人4000円)もあります。土日祝日の午後5時からは、花火を販売し(5本300円)、冬の澄んだ空気の中、雪景色を背景に花火も楽しめます。
また、18日(土)にはスノーシューで園内を歩き、雪の下で保存しているさとらんど産のダイコンを掘り出す「雪下大根掘り体験」を実施します。小学生が対象で、参加料は500円。掘り出したダイコンは持ち帰ることができます。事前予約制で、さとらんどのホームページから申し込みます。
かまくらテラスは1月31日(金)までの午前11時から午後5時に開催中。土日祝日は午後6時まで。期間中、20日(月)と27日(月)は休園。