
【愛別】新たな特産品を目指して町内で栽培されている、ビーツ、アロニア、キイチゴの3種類の野菜と果実を加工した料理用ソースが商品化され、販売が好評だ。今月からは北海道の食材を扱う通販サイトでも販売が始まり、関係者は「キノコに次ぐ愛別の名物に」と期待している。
「愛ソース」の名称で愛別商工会が2022年度に開発し、飲食店などを手がけるピュアマリン(旭川市)が引き継ぐ形で昨年10月に販売を始めた。同社が愛別町内で経営する愛別食堂おちこち(北町)の店頭に並べている。3種類各150本の計450本を製造し、すでに半分近くが売れたという。
愛別の頭文字と料理に「合いそう」という言葉から「愛ソース」と名づけられたソースは3種類それぞれ素材を生かした味わいが特徴だ。鉄分が豊富なビーツはサラダ、脂のうまみを引き立てるアロニアは肉と魚、酸味と香りが高いキイチゴはヨーグルトやアイスといったデザートにそれぞれ合うようにした。
総合商研(札幌)が運営する通販サイト「ゼロワンショップ」(https://jp01shop.com/)での販売も今月8日から始まった。3種類の農産物は栄養価が高く注目されているといい、ピュアマリン社長の浅沼慶次郎さん(63)は「料理にかけると味に深みが出る。手軽に使ってみてほしい」とPRする。
1本185ミリリットル、950円。問い合わせは愛別食堂おちこち、電話01658・3・4482へ。日本醬油(しょうゆ)工業(旭川市)の直売店でも取り扱っている。 (菅沢由佳子)
(北海道新聞2025年1月15日掲載)