【三笠】三笠ジオパーク推進協議会は「三笠ジオパーク」をより多くの人に知ってもらうため、新たにガイドアプリの活用を始めた。三笠ジオパークは2年連続で利用者が過去最多を更新中で、同協議会はオンラインツアーなどにも力を入れ、3年連続の更新を目指す。
三笠は市内全域が貴重な自然や地形を保全し、観光や教育に役立てる自然公園「日本ジオパーク」(地質遺産)に認定されている。
ガイドアプリは「ロケトーン」で、三笠高校生レストランや旧住友奔別炭鉱など市内16カ所でアプリを立ち上げると、自動的に歴史などを解説する音声が流れる。同協議会はこれまで、専門のガイドによるジオツアーを開いてきたが、「自分のペースで見て回りたい」「日程の都合がつかなくて参加できない」などの声が寄せられていたことから、10月31日まで行う。
オンラインツアーは4回予定しており、初回の3日は午後3時から。初めての人にも分かりやすいよう、三笠の地形や歴史などの概要を解説する。2回目以降は、アンモナイトなどの化石や、ワインや食など特定のテーマに絞って行う。
三笠ジオパークは、教育旅行の人気もあり、コロナ禍ながらイベントやツアーの参加者が2020年度は5532人、21年度は6009人と2年連続で過去最多を更新。同協議会は実際に現地を訪れるジオツアーも参加者を募集しており、「ジオパークはテーマが豊富。一つのツアーをきっかけに、違う分野にも興味を持ってくれれば」とリピーターの増加に期待する。
オンラインツアーは無料。申し込みは、http://mikasa-tabi.net/から。各種ツアーの問い合わせは市商工観光課、電話01267・2・3997へ。(三浦高志)
(北海道新聞2022年9月3日掲載)
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