
【富良野】札幌市から地元の市内山部地区にUターンした佐々木渉さん(35)が2月17日、地区唯一の居酒屋「炭やき さんぽ」(山部中町2)をオープンさせた。札幌の居酒屋で10年以上働いた経験を生かし、炭火で焼いた焼き鳥や出来たての卵焼きなどを提供する。自分の店を構えることが長年の夢だったという佐々木さんは「お客さんのニーズに合わせた料理が提供できるように頑張りたい」と力を込める。
3歳から18歳まで山部で育った佐々木さんは富良野緑峰高卒業後、札幌の居酒屋で計10年以上勤務した。2023年9月~24年1月には札幌で出会った知人とともにベトナムで串揚げ屋のオープンに携わり、「お店の立ち上げを初めて行い、自信につながった」。念願だった自分の店を構えようと24年3月に帰郷し、旧山部駅から徒歩約5分に位置する2階建ての空き家を購入。改修を行うなどして開業準備を続けてきた。
店はカウンターやテーブル席、座敷など計25席がある。メニューは焼き鳥や卵焼きを始め、時期によっては刺し身も用意。農業が盛んな同地区では家族連れも訪れると見込み、カツ丼やナポリタンも提供する。
店名の「さんぽ」は、名前の「渉」という漢字にちなんだのに加え、「地元の人たちが散歩がてら来られる場所になるように」との思いを込めた。
佐々木さんは「至らない点はあると思うが、可能な限り対応していきたい」と意気込みを語る。
午後5時~10時。月曜休み。予約や問い合わせは同店、電話0167・56・8800へ。(千葉佳奈)
(北海道新聞2025年2月18日掲載)