
【当別】「北欧の風 道の駅とうべつ」は、地場産小麦や町産カボチャなどを使ったクッキーを開発した。札幌でパフェ店を営む佐藤智史さん(46)が製造を手がけ、妻で札幌を拠点に活躍するイラストレーターYUKKY(ユッキー)さん(45)が、クッキーのデザインを担当した。道の駅の担当者は「当別のお土産の看板商品になれば」と期待する。
佐藤さんは札幌の人気スイーツ店「パフェ、珈琲、酒、佐藤」の元店長で、現在は札幌でパフェ店「サジェス・エ・イストワール」を営む。道の駅を運営する町の第3セクター「tobe(トゥビィー)」(宮司正毅社長)の石森香菜さん(27)ら職員が知人を介して佐藤さん夫妻と知り合い「地元食材を使用した特産品を一緒に開発したい」と打診した。

クッキーは発酵バター、ショコラ、当別産カボチャの3種類で、添加物、着色料不使用。全てに当別町産小麦を使用しており、サックリとした食感が特徴だ。カボチャは町産の規格外品のものを、皮もまるごと粉末にして使用。佐藤さんは「カボチャの香りも感じられ、甘くて深いコクのある味に仕上がった」と話す。
3種類のデザインは、発酵バターが当別町のカントリーサイン、カボチャが道の駅の外観、ショコラがスウェーデンの民芸品「ダーラナホース」。YUKKYさんは「インスタ映えします」とPRする。
クッキーは2月22日に販売を開始し、これまで約170枚が売れる人気ぶりだ。1枚の値段は発酵バター、ショコラが324円、当別産カボチャが345円。石森さんは「大切な人への贈り物や自分へのご褒美にして」と話している。問い合わせは道の駅、電話0133・27・5260へ。 (国乗敦子)
(北海道新聞2025年3月14日掲載)