
【富良野】市ぶどう果樹研究所は、富良野産ブドウを100%使用した人気のジュース「ふらのぶどう果汁」を2020年以来5年ぶりに発売する。一時落ち込んだブドウの収量が安定したためで、保存料無添加や無ろ過にこだわった。4月8日から限定1万本を販売。同研究所は「味わいと品質を重視した商品。ぜひ手に取って」とPRする。
ふらのワインを製造・販売する同研究所は、市直営と契約農家の畑計約50ヘクタールでブドウを育てている。収量は 10年以上前は200~300トン台で推移していたが、天候不順などで17年度に184トン、18年度には131トンと大幅に減少。原料はワイン用に回さなければならず、ジュースの製造を19年夏に休止し、翌20年夏に終売した。
その後、木の成長や栽培農家の努力により収量は再び増加し、23年度には356トンまで回復。終売後もイベントなどで限定的に提供してきたが、収量が大幅に増えたことで、復活のめどが立った。
今回発売するふらのぶどう果汁は赤の1種類で、ラベルや瓶の形を一新。これまでろ過をしてきたが、同研究所は「味わいを重視したい」と初めて無ろ過を採用した。果汁用のブドウ品種「バッファロー」をはじめ、ワイン用の品種「セイベル13053」や「キャンベル」を主に使用し、同研究所の末松千幸製造課長は「前の商品より、さっぱりした味わいとなっている」と説明する。瓶詰め作業は機械が老朽化していることから、他事業者に委託した。
ふらのぶどう果汁は720ミリリットル入りで、2300円。ふらのワイン工場やフラノマルシェをはじめ、オンラインショップでも購入できる。問い合わせは同研究所、電話0167・22・3242へ。(千葉佳奈)
(北海道新聞 2025年3月19日掲載)