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2025.04.09

From北海道新聞

北24条 老舗ラーメン来た!

北海道新聞記事
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「愛される店にしたい」と語る「まるひら」の平野周平代表
「愛される店にしたい」と語る「まるひら」の平野周平代表

 札幌市北区の繁華街北24条にラーメン店2店が出店した。同じく繁華街のススキノと比べて家賃が安く、住宅地や学校が隣接しているエリア。インバウンド(訪日客)の姿もさほど見られず、幅広い地元客の来店が期待できることなどが要因とみられる。

■釧路「まるひら」*あっさり細麺 魅力知って

「まるひら」の醬油(しょうゆ)ラーメン
「まるひら」の醬油(しょうゆ)ラーメン

 「こちらでは新参者。みなさんから愛される店にしていきたい」。1日、北23西4に開業した「釧路ラーメン」の老舗「まるひら」(1959年創業)代表の平野周平さん(50)は語る。細縮れ麺に、あっさりとしたしょうゆスープが同店の特徴だ。

 平野さんは釧路本店の4代目店主、正夫さん(75)の長男。江別市内の短大を卒業後、大手呉服店で30年勤めたが、2021年ごろ正夫さんから「そろそろ帰って準備しないか」と声がかかり、開業を決意した。翌22年に退職後、妻の真紀さん(49)と本店で3年間修行し、カツオだしが効いた透明なスープ作りなど、正夫さんから「遜色ない」とお墨付きをもらった。

 麺は釧路から運ぶと時間がかかるため、札幌市の製麺会社「西山製麺」と新たに開発。細くしつつ、麺の味を感じられて、伸びづらい麺に仕上げた。北24条周辺は短大時代によく訪れていた思い入れのある土地という平野さんは「札幌のラーメンは太麺のみそ味。うちはその逆だからこそ提案できるものがあると思うし、細麺の魅力も知ってほしい」と語る。

 札幌はラーメン激戦区で、北海道内全体で評価が高い100店を選出する食べログの「ラーメン HOKKAIDO 百名店」の約8割を占める。「彩未」などがしのぎを削る豊平区平岸・美園地区がその筆頭として知られるが、北24条にも店舗は多い。

■秋田「末広ラーメン本舗」*濃口黒スープ 郷愁誘う

 「まるひら」と同様に札幌市内初出店で、「老舗の味を広めたい」と意気込むのが秋田が本店のラーメンチェーン「末広ラーメン本舗」の北24条分店(北23西5)。

 ストレート麺に濃口しょうゆの黒いスープが特徴。今年1月、フランチャイズで進出した。京都駅前の屋台「新福菜館」が発祥。経営するふくまる(秋田市)の創業者がその味を改良して1999年に一号店をオープンし、札幌、東北、関東に計10店舗がある。

1月にオープンした「秋田ラーメン」の末広ラーメン本舗
1月にオープンした「秋田ラーメン」の末広ラーメン本舗

 「中華そば」(並、860円)は京都のたまりじょうゆを用いた「返し」を使う。同じ返しを使い、黒色でしっとりとした食感の「ヤキメシ」(730円)も人気だ。

 1月のオープン後、秋田県にゆかりのある人が懐かしんで足を運んでくれたほか、同県出身の学生が「地元の味を提供したい」とアルバイトに応募してくれた。水上広之店長(40)は「秋田の味が北海道でも受け入れられ、定着してほしい」と話す。(竹田菜七、高田かすみ)

(北海道新聞2025年3月25日掲載)

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