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2025.04.10

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無添加漬物 町産米酒かすがミソ*「野菜の地産地消に」*雨竜・女性農家が商品化

北海道新聞記事
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野菜をみそ漬けにしている高田聡子さん(左)ら女性農家たち
野菜をみそ漬けにしている高田聡子さん(左)ら女性農家たち

 【雨竜】町内在住の60代の女性農家4人が、主に町内で収穫した野菜を、町産酒米由来の酒かすで漬け込んだ漬物を販売している。代表の高田聡子さん(60)は「保存料や添加物は一切使わない。丹精込めて育てた野菜をすべて手作りで漬け込んでいます」と胸を張る。搾りたての酒かすを使った漬物が春先、店頭に並んでいる。

 発起人の高田さんが2023年4月に「うりゅう暑寒漬合同会社」として法人化し、同9月に商品化。商品は「味噌(みそ)漬」「粕(かす)漬」「辛子漬(山海漬)」「福神漬(醤油(しょうゆ)漬)」の4種類で、福神漬を除く3種類に酒かすを使う。

ご飯茶わんのイラストに「ごはんのおとも」の文字。食欲をそそるデザインに仕上げた漬物
ご飯茶わんのイラストに「ごはんのおとも」の文字。食欲をそそるデザインに仕上げた漬物

 このうちみそ漬とかす漬には京都伝統の丸い大根「聖護院大根」を漬け込む。聖護院大根は一般的な大根と比べ水分が多く軟らかいため収穫時などに割れやすく、規格外のものを漬物にする場合もある。

 しょうゆで味付けした福神漬は摘果メロン、キュウリ、大根、しその実など7種類の地場産野菜が入る。季節に応じ旬の野菜をふんだんに使う。

 「暑寒漬」の誕生は、町産酒米を使い「純米吟醸うりゅう」を醸造する「金滴酒造」(新十津川町)取締役統轄部長の岡村一充さん(66)の提案がきっかけだった。雨竜出身の岡村さんが町に「醸造で出る酒かすを使った特産品ができないか」と相談。その話を耳にした高田さんが「旬の野菜を通年でおいしく食べられるのが漬物の魅力。大量に収穫した野菜を地産地消したい」と、漬物の商品化を思いついた。

 塩分を控えめにしつつ酒かすの風味を残せるように、調味料の分量を商品ごとに調整し、商品化まで2年間かかった。メンバーの1人、野々宮敏子さん(60)は「うりゅう米のご飯と一緒に食べるのがおすすめ。汗をかく夏には、栄養補給にぴったりです」と話す。

 福神漬は200グラム入りで800円、ほかは100グラム入りで500円。道の駅「田園の里うりゅう」で販売している。問い合わせは、うりゅう暑寒漬のインスタグラム(@uryusyokan)か、同道の駅、電話0125・79・2100へ。(出井一彰)

(北海道新聞2025年3月27日掲載)

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