
【北広島】市内のプロ野球北海道日本ハムファイターズの本拠地「北海道ボールパークFビレッジ」にある農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT(クボタ・アグリ・フロント)」のカフェのメニューに、三笠高調理部が考案した「一刀両断バーガー」が加わる。ダブルクローザーとして活躍が期待される斎藤友貴哉投手と田中正義投手をイメージしたハンバーガー2種類を用意した。
メニューはいずれも同施設の植物工場で栽培されたリーフレタス1玉分をパンの代わりに使用。斎藤投手のバーガーは、最速160キロの速球がピリ辛のイメージと重なったため、鶏の唐揚げとコチュジャンをベースにした旨辛ソースで仕上げた。田中投手のバーガーは、多くの人に親しまれる特製タルタルソースを添えたチキン南蛮を挟んだ。対戦相手を「一刀両断」するという意味を込めて、バーガーは真っ二つに切って提供し、断面を際立たせているのが特徴だ。

同施設を運営する大手農業機械メーカー「クボタ」(大阪市)が、昨年に続き同校調理部にメニューの開発を依頼。2年の水谷心奏さん、1年の遠藤睦さんと加藤直斗さんが担当し、クボタ社員と定期的に協議を重ね、約2カ月かけて完成させた。
20日は、家族やファイターズファンらを招き、新メニューのお披露目会が同施設で開かれた。水谷さんはバーガーについて、「収穫して間もない新鮮野菜のおいしさを生かすことができ、ヘルシーで誰でも食べやすくした」と説明。元ファイターズ選手でFビレッジを運営するファイターズスポーツ&エンターテイメント社員の谷口雄也さんは「野菜とソースがとにかくおいしい」と話した。
いずれもテイクアウト限定で、1個700円。4月1日以降の公式戦開催日に販売。生徒たちは「球場内でこれを食べて、リーグ優勝を目指すファイターズの応援に力を入れてほしい」と力を込める。(藤山洸一郎)
(北海道新聞2025年3月25日掲載)