【沼田】町化石体験館の入館者数が今月、4万人を突破した。「更新し続ける施設」をモットーに新たな展示をしたり、オリジナルグッズを開発したりと、何度訪れても楽しめるような仕掛けづくりが化石ファンを引きつけている。
体験館は2008年に「ほたるの里陶芸館」を改修し、町中心部にあった町化石館を移設して開館した。新型コロナウイルス感染拡大による影響を受ける前の入館者は増加傾向だったという。4万人を達成したのは今月3日。
常に展示物や方法に工夫を凝らしているのが特徴。道の天然記念物に指定されている「ヌマタネズミイルカ化石」の2体の復元骨格(レプリカ)の1体は、研究者の最新の知見を反映して新たに作り、今年5月に展示を始めた。
今夏からは、町内から出土したタカハシホタテの化石や化石に関する書籍などの展示を始めた。夏休みの10日間はミニ発掘体験を再開。好評だったため、8月末からは、9月末までの日曜日に延長開催した。
また、4万人達成を機に入館券のデザインをリニューアル。ヌマタネズミイルカのイラストを入れ、背景は赤、青、黄色の3種類。来館者から「笑っているイルカがかわいい」と人気を集める。
松井佳祐学芸員(34)は「毎回新たな発見があるように心掛けている。来た人が化石と沼田町をより好きになってくれるよう、5万人、10万人と目指していきたい」と気持ちを新たにしている。
開館は午前9時半~午後4時(最終入場は同3時半)、月曜休館。(佐藤大吾)
(北海道新聞2022年9月13日掲載)
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