
札幌・大通公園1丁目、さっぽろテレビ塔下で春と秋に開催される「ピコレ・ワインとグルメフェアー」が今春も始まりました。寒い冬が終わり、屋外で飲食を楽しみたいという人も多いこの季節。大通公園で開かれる春の最初の飲食イベントとして、定着しており、ビールやワイン、日本酒などとともに、北海道の食を楽しむ人でにぎわっています。5月18日(日)までの、正午~午後9時(ラストオーダー8時半)。

実行委主催で、飲食店6店が出店。このうち初出店は、札幌・すすきのにある「中華バルゆんろん」と「稚内市」。ほかは、さっぽろテレビ塔3階のフレンチレストラン「THE GARDEN SAPPORO HOKKAIDO GRILL」が運営する「ヒツジニワイン」とカキ料理の「ラストラーダ」、北海道の海の幸、山の幸のおつまみがそろう「北のハマナス」、トンネル熟成ワインなどを扱う「北海道日高ブランド」が出ています。



フードは、初出店の「中華バルゆんろん」から「牛たんシチュー」(1000円)を調達しました。牛たんシチューは、洋食の経験もあるというシェフが手がけ、はしでも切れるほど柔らかく煮込まれた牛たんに中華パン「マントウ」が2個ついています。牛たんはマントウからはみだしそうな大きさのものが4切れ。シチューなのですが、スパイスの香りがかすかにあり、中華風に仕上がっています。ほかに、「黒酢酢豚」(1000円)や「海鮮鶏白湯まぜ麺」(同)などの中華メニューをそろえています。

「稚内市」からは、「小林さん家のつぶ煮」(2個500円)と「宗谷黒牛シチュー」(900円)。つぶ煮は大ぶりで、甘しょっぱい味付けで、王道のおいしさ。黒牛シチューはデミグラスソースですが、トマトの酸味もあり、しっかりした味わいながらあっさりといただけます。「ほっけくんせいスティック」(200円)などのおつまみも用意しています。


「ヒツジニワイン」からは、1日10食限定の「ラムタン塩」(1500円)を。薄くスライスされた羊のタンは、さっぱりとした塩味。山ワサビも添えられ、ローズマリーの香りと羊肉の風味がぴったり。思った以上にたっぷりの量にもかかわらず、ついついはしが伸びます。絶妙な火入れの「骨付きラムステーキ」(1本950円)や「ラムソーセージ」(4本800円)などラム肉料理と、それに合わせた赤、白、泡のワインもそろえています。


「ラストラーダ」で、「蒸し牡蠣」(2個900円)をオーダー。レモン果汁やタバスコは無料トッピングできますが、おすすめという「ウイスキーがけ」(1個100円)をお願いします。スコットランドで定番とされる食べ方で、ボウモア12年をスプレーでしゅーっとたっぷり吹きかけてくれます。カキは蒸してもしっかりした大きさで、プリプリ。カキの潮の香りとボウモアのスモーキーで甘い香りがぴったりです。

同店の上野哲郎代表が「ぜひに」と自信をみせた、「牡蠣お好み焼き」(1200円)も試してみます。広島県では定番というカキのお好み焼き用の専用ソース「カキオコソース」を使い、だしに漬け、カットしたカキの身がふんだんに入っています。お好み焼きは柔らかいキャベツたっぷりのふわふわ食感で、カキのうまみが感じられます。カキエキスが配合されたソースとの相性も抜群です。これは、ビールにもハイボールにも、ワインにも合いそうです。
同店は知内産カキを使用。全国的にも珍しい外海での養殖で、潮の流れが速く波の荒い外海で育つため、よく育ち、身の締まりも良いといいます。カキ料理だけでなく、カキに合わせ、フランスワインのシャブリやミュスカデ、ウイスキーボウモア12年などとのマリアージュもすすめています。


フードが豊富で、ビールはとっくにからっぽ。「北海道日高ブランド」で宝水ワイナリーのオレンジピンク(800円)と相澤ワイナリーの「KEN ROSE 2021」を調達して、2度目の乾杯です。オレンジピンクはやや甘口で飲みやすいオレンジワイン。KEN ROSEは山幸と清舞を使った山ブドウらしい酸味があります。


会場は全天候型テントの中で、ストーブもあります。多少の荒天では雨風や寒さもしのぐことができ、快適に外飲みを楽しめます。土日祝日にはバンドの生演奏も予定しており、ステージイベントも楽しめます。
今回のピコレ・ワインとグルメフェアーは4月26日(土)に開幕。5月18日(日)までの23日間の、正午から午後9時(ラストオーダー8時半)までです。