
カゴメ(名古屋)が主催するナポリタンのコンテスト「カゴメナポリタンスタジアム2025」の北海道代表に「Cafe&Barめりめろ」=札幌市白石区=のボリューム満点の看板メニュー「ナポカツSP(スペシャル)」が選ばれた。全国大会は5月31日まで、特設サイト上のウェブ投票などで行われている。
コンテストは2013年から4年に一度開かれ、今年で4回目。「個性派ナポリタンリーグ」と、ナポカツSPがエントリーした「王道ナポリタンリーグ」に、北海道を含む全9エリアから469メニューの応募があり、画像やアピールポイントを基に投票が行われ、エリア代表が決まった。
ナポカツSPは熱々の鉄板の上にもっちりとした食感の麺のナポリタンとサクサクの豚カツ、とろけるチーズがのった逸品。「ナポリタンにカツをのせてほしい」という常連客の声を受けて2016年に提供を始め、来店者の8割が注文する人気メニューだ。
ナポリタンの食べ歩きが趣味だった店主の大内田美幸さん(52)がこだわったのが「昭和の喫茶店風」にすること。直径2・1ミリの太麺は、ゆでてからラップに包み一晩寝かせることで、モチモチの食感を引き出し、ケチャップを絡みやすくしている。具は定番のウィンナー、タマネギ、ピーマン、マッシュルームで、甘めの味付けに仕上げた。
カツも「味が落ちる」として冷凍肉は仕入れず、一枚一枚衣を付けて揚げる。「外食で物足りないのは嫌」といい、麺だけで1人前300グラムと、ボリュームも満点だ。
全国大会進出について、大内田さんは「『うそでしょ』と思った」と言い、「常連さんから愛されている味で、日本一になれたらうれしい」と話している。 (高田かすみ)
(北海道新聞2025年4月17日掲載)