
ヒグマ2頭を飼育、展示する釧路市動物園の「ふたみ青果エゾヒグマ館」の一般公開が4月27日から始まり、いずれも雄で9歳の「クッタ」「カイ」がお披露目された。初日から大勢の家族連れらが訪れ、迫力あふれる姿や動きを楽しんだ。
旧エゾヒグマ舎が老朽化したため昨年夏から改修し、岩や小高い山などを設けて自然の地形を再現した。長さ35メートルの観覧通路では縦1・5メートル、横5・1メートルのガラス窓越しに見学できる。工事費は1億8900万円。
2頭は登別市の観光牧場のぼりべつクマ牧場から3月に迎えた兄弟でそれぞれ体長約2メートル。体重はクッタが約310キロ、カイが約240キロある。

初日は100人以上が施設前に並び、テープカットのセレモニー終了後に入場。2頭が立ち上がりサバを食べる様子を見た来園客は「大きい」などと歓声を上げ、写真撮影を楽しんだ。
テープカットにも参加した釧路市の山花小4年大友葵さん(9)は「クマは大きくてかわいいから学校の友達とまた来たい。たくさんの人に見てほしい」と話した。(木村直人)
(北海道新聞2025年4月28日掲載)