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2025.05.20

「札幌ラーメンショー2025」第2幕スタート!全10店、実食レポート 5/25(日)まで、札幌・大通公園西8丁目

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

各店が看板メニューやオリジナルの1杯を提供しています

 北海道内外のラーメン店が出店する「札幌ラーメンショー2025」(実行委主催)の第2幕が5月20日(火)、札幌市中央区の大通公園西8丁目で始まりました。各地のご当地ラーメンやラーメンショー用に開発したオリジナルメニュー、他店とコラボした1杯など、多彩なラーメンが並び、目移りしそうです。第1幕に続き、TripEat編集部のメンバーが全10店を手分けして実食し、紹介します。

「豚骨ラーメン 博多新風」(福岡)・「博多とんこつらーめん」

 「博多新風」(福岡)は福岡市高宮に本店を構え、2007年の美味しんぼ塾ラーメン道(日本全県グランプリ)」で準優勝している人気店です。
 看板メニューの「博多とんこつらーめん」のスープは、豚骨の旨味がしっかりと感じられる一方で、臭みは全くなく、まろやかな味わい。濃厚で、とろみのあるスープとかみ応えのある自家製のストレート麺がよく絡まり合って、口の中においしさが広がります。
 トッピングはネギ、チャーシュー、キクラゲの3種類。チャーシューは分厚く、かめばかむほど、肉の旨味が感じられます。数量限定で切り落としチャーシューを200円で販売しており、増量するのもオススメです。キクラゲのコリコリとした食感もいいアクセントになり、食感もばつぐんの一杯でした。

「らーめんや 天金」(旭川)・「旭川正油ラーメン」

 「らーめんや 天金」(旭川)は1952年創業の旭川ラーメンの老舗。看板メニューの「旭川正油ラーメン」は、魚介のダシがきいた濃厚でまろやかなスープと中太の縮れ麺がよく合います。スープ一面を覆ったラードと、肉感ある昔ながらのチャーシューが絡み、シンプルで飽きのこない一杯に仕上がっています。
 トッピングはチャーシューとメンマ、ネギのみ、というシンプルの極み。奇をてらわない正統派の味を楽しめました!

「麺処 若武者」(福島)・「濃厚福島鶏白湯ラーメン」

 福島県二本松市に本店を構える「麺処 若武者」(福島) 。今回いただいたのは、福島の三大地鶏「川俣シャモ」「伊達鶏」「会津地鶏 」の旨味がぎゅっと凝縮された「濃厚福島鶏白湯ラーメン です。まずは乳白色に輝くスープを一口すすると、まさに衝撃!鶏のまろやかで奥深い味わいがじんわりと広がっていき、思わず「おいしい!」と声がもれてしまうほどの感動です。
 麺は中太のストレート。とろみのある鶏白湯スープとの相性が抜群で、スープをしっかりとまとってくれます。トッピングはネギ、チャーシュー、メンマ、フライドオニオンの4種類。フライドオニオンのカリッとした食感や香りが良いアクセントになっています。肉厚なチャーシューはかめばかむほど旨味が増していきます。
 気づけば最後の一滴まで飲み干していて、最高の一杯でした。

「麺屋ようすけ」(栃木)・「佐野ラーメンチャーシュー盛り」

 関東を代表するご当地ラーメンといえば栃木県佐野市の「佐野ラーメン」。地元の人気店「麺屋ようすけ」が第2幕に参戦しました。
 今回の「佐野ラーメンチャーシュー盛り」は、澄んでいながら濃厚な出汁の味わいが魅力の醤油味チャーシュー盛りです。佐野ラーメンといえば、青竹を使って手打ちする青竹手打ち麺が一つのスタイル。お店の方が「青竹で打つと余計な力が入らないのでモチモチになるんです」と教えてくれました。なので、まずは麺からいただきました!
 不揃いのちぢれ麺はもっちりとした歯ごたえが存在感抜群。動物系や野菜系の出汁が調和するスープが麺に絡み合い、味わいものど越しも絶品です。シンプルに見えるチャーシューも噛めば噛むほど旨味が出て、満足感を増幅してくれます。
 コクがありながらあっさりとしたスープで全つゆも罪悪感ありません。「もう一杯」という気持ちになる王道のラーメンでした。

「札幌ラーメン武蔵」(札幌)・「復刻濃厚味噌ラーメン」

 〝札幌ラーメンの王道〟として名高い「札幌ラーメン武蔵」(札幌)は、今年創業35周年。今回出品した「復刻濃厚味噌ラーメン」は、これを記念して特別に開発した札幌味噌ラーメンです。麺は、中太の縮れ麺で、札幌ラーメン創世記の麺を西山製麺と共同開発で、復刻させた熟成麺。数種類をブレンドした熟成味噌のスープと合わせています。

 まずはスープを一口。香ばしい味噌とほのかなニンニクの香り、まろやかな風味が広がります。麺はツルツル、プリプリ。なめらかで弾力があり、スープとよく絡みます。麺をすすっていると、スープに入っている白ごまも口に入ってきて、食感と香ばしさがいいアクセントになっています。

 具はチャーシューとメンマ、ネギとシンプル。チャーシューの上には、ニンニクのすりおろしがひとさじ、のせられています。チャーシューは薄めですが、脂が丁寧に切り取られ、赤身はしっとり。濃いめのスープの合間に肉のうまみをしっかり味わえます。メンマは臭みがなく、柔らか。甘めの優しい味付けです。

 途中、チャーシューの上のニンニクをスープに溶かしてみると、コク深さが増して、また違った味わいに。生ニンニクなのに、とがった辛みやにおいはなく、「食べ終わったら臭み消しのリンゴジュースを買わないと」と思っていたのですが、飲まなくても問題なし!(そう思っているのは、本人だけ?)それなりに濃い味の王道さっぽろラーメンですが、意外とぺろりといけます。

「ラーメン 山」(静岡)・「背脂煮干ごわ麺」

 静岡県富士宮市にあるボリューム満点の二郎系(がっつり系)」ラーメンを提供する人気店「らーめん 山」が、塩味の「背脂煮干ごわ麺」を掲げて出店。煮干のうま味を抽出し、背脂が少し浮いたスープには、数種類の塩をブレンド。静岡の製麺所と開発したこだわりの平打ち麺と合わせます。濃厚なスープと歯応えのあるごわごわした麺の相性はぴったり。
 トッピングは、チャーシュー、メンマ、青ネギに、フライドオニオンとシンプルでボリュームも普通ですが、さすが次郎系ラーメン。味玉、かも玉(カモ肉と味玉)、肉増し、数量限定の切り落とし肉などのトッピングに加えて、全部のせ(味玉、キクラゲ、肉・かも増し)なども可能。あなたの好みに合った一杯を味わうことができます。

「らぁ麺一元堂本店」(岡山)・「岡山濃厚魚介豚骨醤油(炙り肉)ラーメン」

 「らぁ麺一元堂本店」(岡山)ブースに並ぶと、さっそくいりこの香りが漂ってきて、食欲をそそります。注文から程なくして「岡山濃厚魚介豚骨醤油(炙り肉)ラーメン」が目の前に。豚骨醤油らしい茶褐色のスープに、もやし、ねぎ、なると、メンマといった定番の具材とともに炙り肉もしっかりと入っています。
 スープに絡みやすいように少し縮れている麺をすすると、程よいコシがあってのど越しが良く、どんどん食が進みます。スープは豚骨醤油の味が勝つのかと思っていましたが、瀬戸内いりこの風味がしっかりと感じられ、互いの良さが引き出されていました。「濃厚」とありましたが、豚骨と瀬戸内いりこの最高のバランスに加え、アクセントの黒胡椒がほどよく味覚を刺激して、あれよあれよとスープまで飲み干してしまいました。もう1杯食べたいな、と思わせる一品でした。

「綱取物語」(札幌)×「中村商店」(大阪)・「なにわの鶏白湯味噌豚角煮ver.」

 「綱取物語」(札幌)×「中村商店」(大阪)の「なにわの鶏白湯味噌豚角煮ver.」は、中村商店の鶏白湯味噌スープに、綱取物語の横綱チャーシューと角煮を合わせた札幌ラーメンショー限定のコラボメニュー。 
 鶏白湯のうまみとコクが前面に出たこってり系で、予想以上にドロドロ状のスープが中太の縮れめんによく絡みます。横綱チャーシューはトロトロタイプではなく、しっかりと「お肉」を楽しめる食感。そしてトロットロの大ぶりの豚の角煮も抜群の食べ応え!さらに、追加トッピングした「旨辛ホルモン」(300円)はプルプル。味付けは、辛すぎず甘すぎずで、まさに旨辛!こってり好き&お肉好きに、間違いない一杯です。 
 ちなみに・・・。ここまで書いて、昨年第2幕の記事を読み返すと、2年連続「綱取りコラボ」食べとるやんか(汗)。しかも昨年は旨辛ホルモントッピングしなかったようで後悔しているし…(笑)。今年はその後悔を無駄にせず、しっかりトッピングしてやっつけました。 

「塩らーめん専門店 ひるがお」(東京)・「ひるがお特製塩ラーメン」

 行列の絶えない、東京を代表する塩ラーメンの名店「ひるがお」「ひるがお特製塩らーめん」。ネギ、メンマ、かみ応えのある大きなチャーシューが3枚、玉子の黄身には小エビが乗っており、ぜいたくなビジュアルです。
 スープを一口いただくと、ホタテと貝柱の風味が広がり、魚介、鶏ガラの香りもしてきます。麺は道産小麦を使用したもちもち麺で、とても満足感のある一杯でした。
 追加トッピングとして、あおさのり(200円)、チャーシュー増し(400円)、ねぎチャーシュー(500円)がありました。

「加賀味噌麺友会」(石川)・「濃厚味噌『炎・炙』肉盛ラーメン」

 「加賀味噌麺友会」(石川)の「濃厚味噌『炎・炙』肉盛ラーメン」は、食べ応え十二分。香ばしく炙られた豚バラ肉が豪快に盛り付けられており、食べても食べても、これでもか!というくらい肉が登場します。スープは、創業120年伝承の天然醸造の加賀味噌「十二割麹味噌」を使用しており、少し辛めですが、濃厚、まろやかで上品な味わいです。また、ボリュームあふれる熟成中太麺もツルツルしていて、いくらでも食べられそうです。最後の一滴までアツアツで、お腹が空いている人には大満足の一杯になるでしょう。

ラーメン好きの人たちでおおにぎわいの札幌ラーメンショー2025の会場

 札幌ラーメンショー2025は、5月25日(日)までの午前10時から午後9時(オーダーストップ8時半)。ラーメンは一律1杯1000円で、会場でチケットを販売するほか、前売り券をセブン-イレブンのセブンチケットで25日まで、取り扱っています。問い合わせは、実行委事務局の電話090-3893-3924へ。

 出店している店の実店舗情報は、MouLa北海道で。

<前編>【第2幕 5/20~25】札幌ラーメンショー2025参加全店を先取り紹介
<後編>【第2幕 5/20~25】札幌ラーメンショー2025参加全店を先取り紹介


小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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