
全国各地のご当地焼き鳥を味わえる「さっぽろ焼き鳥テラス2025」が5月16日(金)、札幌市中央区の創成川公園狸二条広場(南3東1)で始まりました。道内のご当地焼き鳥4店と道外の3店が出店し、会場には炭火であぶった焼き鳥やたれの香ばしいにおいが漂っています。ビールや道産地酒と一緒に楽しめるほか、焼きおにぎりや豚汁も提供しており、お酒を飲まない人もおいしい焼き鳥を堪能できます。5月25日(日)まで。

さっぽろ焼き鳥テラスプロジェクトの主催で、初めて開催。北海道内の4店のほか、福岡県久留米市、長野県上田市、山口県長門市から各1店が参加しています。
目次
たつみ(美唄市)


「美唄焼鳥たつみ」は、美唄市内で最も歴史のある焼き鳥店。鶏モツのいろいろな部位を1本の串に刺し、強めの塩コショウで味付けされており、素材本来のうまみが引き立ちます。1パック5本入り1000円。
やきとりの一平本店(室蘭市)


「やきとりの一平本店」は室蘭市周辺や札幌市内に店舗を展開。豚肉とタマネギなのに、「やきとり」。甘辛のたれに洋からしの相性が良く、ジューシーな豚肉の味を引き立てます。4本入り1000円。
とり輔(砂川市)


「とり輔」は砂川市に店を構える焼き鳥店。新鮮な鶏肉を1本1本手作業で串打ちし、シンプルに塩味で仕上げます。若鶏モモ2本と豚串2本で1000円。とり輔は18日(日)は休みで、代わってこの日は、若鶏の半身を焼く旭川名物「新子焼き」を出す旭川市の「焼鳥専門ぎんねこ」が出店します。
焼きとりや ちくぜん総本店(山口県長門市)


「焼きとりや ちくぜん総本店」は山口県長門市の焼き鳥店。漁業の盛んな長門市で明治以降、かまぼこが製造されるようになり、原料の魚のアラをえさに、養鶏が発展したことから、鮮度の良い鶏肉が入手しやすくなり、「ながとやきとり」がうまれました。こだわりのブレンド塩で味付けした鶏そのもののうまみが特徴で、ガーリックパウダーで「味変」するのが長門流です。もも串3本とつくね串2本で1000円。
やきとり番長(長野県上田市)


「やきとり番長」は長野県上田市のご当地やきとり「美味(おい)だれ焼き鳥」の店。「美味だれ焼き鳥」は、焼きたての焼き鳥に、ニンニクたっぷりのしょうゆだれを自分でかけて食べるスタイルです。いつもは地元・信州のブランド鶏「福味鶏」を使っていますが、今回は北海道産を使い、串に刺さず、鶏モモ肉を丸ごと焼き、カットして提供しています。別添えの「美味だれ」付きで1000円。
オレたちの絆with9番地(福岡県久留米市)


「オレたちの絆with9番地」は福岡県久留米市から出店。「久留米焼きとり」は、鶏肉以外にも「串に刺せば何でも焼きとり」とうたい、魚介類やてんぷらかまぼこ、野菜の肉巻きなどもすべて「焼きとり」。今回は一番人気という豚の白モツ「ダルム」と豚バラ、つくね、とり皮の4本セットで1000円。
おにぎりや豚汁、「スナックブース」も


焼き鳥店のブース6つのほか、ドリンクコーナー、焼きおにぎり(1個350円)と豚汁(650円)、枝豆(350円)を提供しているブースもあります。
また、会場は小さな焼き鳥店が並ぶ繁華街の中小路を意識してレイアウトされ、昭和レトロな雰囲気。一画には、のれんの奥にカウンターとハイチェアを配した「スナックブース」も設けられており、毎日午後4時からは、札幌・すすきのや滝川市で実際に店を営むスナックのママさんが日替わりで来場し、営業します。「スナックってどんなところ?」「行ってみたいけど敷居が高い」という若い人たちも、気軽にスナックの雰囲気を味わえます。1ドリンク、テーブルチャージ付きで45分2000円。
いよいよ実食!

炭火とたれ、焼き鳥の焼ける匂いで、おなかが鳴ります。さっそく、食べてみましょう。普段なかなか味わう機会のない、道外の3店から1パックずつ入手し、「焼き鳥といえば、とりあえずビール(サッポロクラシック600円、SORACHI700円)!」で、乾杯です。

まずは、ながとやきとりのちくぜん総本店のもも串を一口。鶏肉の肉質はしっかりめで、うまみがあり、肉の間のタマネギも甘く焼かれています。小判型の平たいつくねには、刻んだ青じそが入っており、ふっくら柔らか。どちらもガーリックパウダーで「追い味付け」することを前提にした塩分控えめの優しい味わいです。
久留米焼きとりのオレたちの絆は、豚バラとダルム(豚の白モツ)が塩味。厚さ薄めの豚バラは一口かじると脂がジュワッと、ダルムは臭みはありませんが、モツの風味がしっかり、ジューシーさもあります。強めの塩で、ビールが進みます。つくねととり皮はたれ。つくねはボール状のものが3つ串に刺さっており、鶏肉らしい、ふわふわとしや柔らかい食感です。とり皮は弾力のある食感でジューシー。みたらし団子を思わせる甘み強めのしょうゆだれがよく絡みます。
美味だれ焼き鳥のやきとり番長は、上田市に3店、札幌市内でも2店を展開。一口大にカットされたもも肉に、別添えの袋入りのたれをかけていただきます。甘み控えめのしょうゆだれは、ニンニクの香りがたち、鶏の香ばしさにぴったり。肉はふっくら焼き上げられ、鶏のうまみも十分です。

あっという間にビールは空っぽ。この日の札幌市は、今年初めて夏日を記録しており、たぶん暑さで蒸発したのでしょう。仕方がないので、2杯目を。日差しの下、創成川に面したテラス席で、さっぽろテレビ塔を背景に、レモンサワー(500円)とハイボール(同)で2度目の乾杯!青空の下の乾杯も格別ですが、おいしい焼き鳥をお供にすれば、きっと夜空の下でも、テントの中でも、最高の乾杯ができそうです。
会場には、テント内の立ち飲み席と制限時間90分のいす付きテーブル席のほか、この川に面したテラス席もあります。
さっぽろ焼き鳥テラス2025は、5月25日(日)までの午前11時から午後8時まで(ラストオーダー7時半)。