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2025.05.19

創成イーストで日本酒を楽しむ「日本酒オールスター燗謝祭」 北海道神宮頓宮と道新1階DO-BOX EASTの2会場で開催

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

イベント専用のグラスと日本酒2杯が付いた日本酒チケットを手に、いざ、参戦!

 札幌市中心部の創成川東側「創成イースト」地区で日本酒を楽しむイベント「日本酒オールスター燗謝祭(かんしゃさい)」が5月18日(日)、同地区の北海道神宮頓宮(中央区南2条東3丁目)とDO-BOX EAST(同区大通東4丁目北海道新聞社ビル1階)で開かれ、TripEat編集部のスタッフと一緒に参加しました。両会場には日本酒の蔵元やクラフトビールの製造者、飲食店などが出店。イベント専用の日本酒用グラスで、創成イースト地区限定の日本酒「お東(とう)さん」などを楽しみました。

日本酒好きの人たちでにぎわう頓宮境内
多くの人が集まった境内はお祭りのよう

 JR苗穂駅前の酒店「カネキ小飼商店」や創成イースト地区の有志らでつくる実行委の主催。2016年に初めて開き、胆振東部地震の発生やコロナ禍による中止をはさんで、今年で4回目の開催。専用グラスと日本酒2杯付きのチケットが販売されたほか、クラフトビールやフードのブースも出店し、約950人が参加しました。

フードの屋台も出店
学生バンドも登場、会場を盛り上げます

 頓宮には、日本酒の蔵元、竹鶴酒造(広島県)と日本清酒(札幌市)、箱館醸造(七飯町)、クラフトビールのStreetlight Brewing(札幌市)とNORTH ISLAND BEER(江別市)、ビアバーMaltheads(札幌市)、積丹スピリッツ(積丹町)が出店。ほかに、焼き鳥や唐揚げの屋台、たこ焼きのキッチンカーなども並び、大勢の人でにぎわいました。学生のジャズバンドが演奏を披露するなど、外飲みの開放感を盛り上げてくれました。

箱館醸造の「郷宝純米」
創成イースト限定の日本清酒の「お東さん」

 ここでは受け付けをして、専用グラスをもらいます。富士山のような形の円錐形のおちょこです。さっそく、箱館醸造の「郷宝(ごっほう)純米」と創成イースト限定で販売・提供している日本清酒の「お東さん」を注いでもらい、乾杯です。箱館醸造は2021年に道南で35年ぶりに酒造りを始めた蔵で、郷宝純米は酒米のうまみが感じられるお酒です。お東さんは創成イーストで地域づくりに取り組む若者2人が販売・営業を担当し、同地区のみで販売・提供されている日本酒で、すっきりとした飲みやすい味わいです。

HOKKAIDO DELIの八幡巻(手前左)とパウンドキッシュ

 おつまみには、札幌市中央区のデリ販売「HOKKAIDO DELI」の「八幡巻」(500円)と、「パウンドキッシュ 源ファームベーコン」(300円)を調達しました。八幡巻はゴボウとニンジンを巻き込んだ北海道産鶏肉を煮付けてあり、ホロホロの柔らかさ。だしを生かした優しい味わいで、日本酒のじゃまをしない、いいお供です。

 キッシュは手ごろな価格ながら、持つとずっしりとした重量感があります。パイやタルトのような土台はなく、紙製の型に直接アパレイユを流し込んで火を通しているようです。食べてみると、ぎゅっと詰まった食感で、ボリュームたっぷり。フレンチデリですが、ベーコンとチーズが日本酒にもよく合います。

オールスター燗謝祭のDO-BOX EAST会場

 とりあえず、ここでは日本酒を1杯ずつ飲んで、移動します。燗謝祭はこれまでの3回、頓宮で開いていましたが、今回からは昨年11月に移転、オープンした北海道新聞社1階のDO-BOX EASTも使い、2会場での開催となりました。ここでも、日本酒やクラフトビールを提供していました。

パイオビアを起業した宮地帝輔さん(右)
「うめさけかす」を薦めるNORTH ISLAND BEERのスタッフ

 クラフトビールは月と太陽ブリューイング(札幌市)と北大生が起業したパイオビア(札幌市)が、日本酒の蔵元は、矢野酒造(佐賀県)と上川大雪酒造(上川町)、小林酒造(栗山町)が出ています。頓宮からここまで、わずか1丁ほどですが、外を歩いてきたので、まずはビール。パイオビアの黒ビール「雪国PORTER」(Mサイズ800円)と月と太陽の限定醸造ビール「うめさけかす」(800円)をいただきましょう。

 雪国PORTERはバルチックポーターというビアスタイルで、アルコール度数は8%と高め。イギリスの黒ビール、ポーターが北上し、北欧のバルト海周辺でつくられるビアスタイルです。黒ビールは大麦を焙煎してこがし、色や香りを付けますが、北国PORTERはホップをきかせ、後味の甘さを抑えています。カラメルのような香りや甘さは抑えめで、すっきりとした飲み口。とてもおいしいビールです。「うめさけかす」はアメリカンペールエール。梅と酒粕を使っており、梅のフルーティーな香りが全面に出ている一方、酒粕の甘みとまろやかさがあり、なんとも個性的。ビールというより、熟成した梅酒のような香りと味わいです。

カマンベールチーズフライをつまみに、乾杯!

 おつまみは、このビル1階に入る飲食店加藤商店のカマンベールチーズフライ(600円)。カリッと揚がったチーズは、中はとろり、まろやかで、ビールにも日本酒にも合います。加藤商店のチーズinいももち(400円)や同じく1階のテナント蕎麦前拍の煮アナゴのだし巻き(850円)などのおつまみも販売されていました。

北の錦 蔵囲完熟 秘蔵純米(左のびん)
上川大雪・碧雲蔵の山廃酛純米(左のびん)

 ビールの後は、まだチケットがあるので、日本酒をいただきます。小林酒造の「北の錦 蔵囲完熟 秘蔵純米」と上川大雪の碧雲蔵の「山廃酛純米」を注いでもらいます。秘蔵純米は、北海道産の酒造好適米「きたしずく」を使い、5年以上熟成させたもので、とろりとした甘さと、かすかな酸味があります。山廃酛純米はやや黄色みがかった色合いで、うまみがあり、力強い印象です。

 北海道神宮頓宮があり、札幌の開拓直後から日本酒やビールなどの酒造りも続けられている創成イースト。古くからの工場市場、史跡が残る一方、近年は再開発も進み、高層マンションやおしゃれなカフェも増えています。そんな地域を舞台にした、新しいイベントがひとつ、地域に根付きつつあるようです。

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

トリップイート北海道

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