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2025.06.05

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23年閉店 上富良野「きゃらうぇい」の名物ベーコン 復活販売*元従業員・矢後さんが専門店*道内外から注文相次ぐ*「オーナーの味守る」

北海道新聞記事
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当時の「きゃらうぇい」で一緒に働いていた由香里さん(前列左)やかつての同僚らに支えられながら、新たな一歩を踏み出した矢後さん(同中央)
当時の「きゃらうぇい」で一緒に働いていた由香里さん(前列左)やかつての同僚らに支えられながら、新たな一歩を踏み出した矢後さん(同中央)

 【上富良野】オーナーの急逝で2023年に閉店した人気レストラン「きゃらうぇいふらの」(町内西1線北)の看板商品だったベーコンが復活した。元従業員矢後雅美さん(53)が「オーナーの味を守る」と製造を再開し、町内栄町2に同名のテイクアウト専門店を開いて販売を始めた。道内外のファンから注文が相次いでいるという。

 「きゃらうぇいふらの」は村上武さんが1988年に創業した。自家製ベーコンやソーセージを使った料理が観光客にも人気だった。東京などの物産展に出店し、道外客も多かったという。

 しかし2022年秋、村上さんは物産展が開かれていた道外で、くも膜下出血のため70歳で急死した。町外から継承の申し出もあったが、妻由香里さん(69)は「店が変わってしまうのは怖かった」と固辞し、翌23年春に閉店した。

 閉店後、矢後さんは製造再開を決意し、由香里さんに了承を得た。食肉加工に必要な資格を取得し、店舗となる一戸建てを購入して改装するなど1年かけて準備を整えた。旧店舗の機材や看板を譲り受けた。

復活した看板商品「熱燻ベーコン」
復活した看板商品「熱燻ベーコン」

 3月に営業を始め、現在は「熱燻ベーコン」(100グラム、712円)のみ販売。道産豚肉をじっくりといぶし「中の中まで煙の香りがする」という。東京や神戸などかつての顧客から注文が続き、町のふるさと納税返礼品に採用された。

 矢後さんは東京都足立区出身で約20年前に2年間ほど同店で働いた後、道外に移った。同店のベーコンが好きで、物産展に足しげく通っていたところ、村上さんから「もう一度一緒に働かないか」と誘われ、20年から再び勤務していた。

 元従業員が手伝いに集まるにぎやかな店内で、矢後さんは「社長(村上さん)の味を守りつつ、自分なりの工夫もして頑張りたい」と意気込む。

 営業は金、土、日曜日の正午~午後6時。問い合わせは同店、電話090・6442・0110へ。(川上舞)

(2025年5月14日掲載)

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