
【根室】ソプラノ歌手の川島ゆみさんが根室市地域おこし協力隊に着任し、趣味のオートバイを生かした初のイベント「根室バイクミーティング2025」を7月19、20日、市郊外の宿泊学習施設「別当賀夢原館」を拠点に開く。本土最東端の納沙布岬を訪れるバイク愛好者が多いのに市内宿泊者が少ないと感じ企画した。
イベントは初日に根室十景スタンプラリーを開く。夢原館を午前9時に出発し納沙布岬や車石、落石岬、風蓮湖などの根室十景を巡りスタンプを押して戻る。訪問順などにちなんだ表彰も行う。
夜の懇親会では「雪の妖精」と呼ばれる野鳥シマエナガの鳴きまねや、いずれも根室市出身の飯田三郎作曲、高橋掬太郎作詞の「ここに幸あり」の一部を歌うコンテストを開き、川島さんも歌を披露する。翌日は根室管内をバイクで巡る。参加者は同施設に宿泊できる。どちらか1日だけでも参加可能。
川島さんは東京都町田市育ち。ソプラノ歌手、ボイストレーナー、音楽療法士として活動し動画投稿サイト「ユーチューブ」の自身のチャンネル閲覧登録者は9万6千人に及ぶ。根室に来たのは2020年以降のコロナ禍がきっかけという。感染防止のためコンサートや介護施設の音楽療法などができなくなった時に北海道をバイクで巡り、大自然が広がる「道東のファンになった」。
24年12月に市地域おこし協力隊に着任し、根室は全国のバイク愛好者が集まるのに素通りされる現状に気付いた。「バイク乗りが集まる場所が市内に必要」と着目したのが酪農地帯の旧別当賀小を利用した夢原館だった。「バイクは音がするので市街地は集まりにくい。夢原館はその心配がない」と期待を込める。
根室バイクミーティングの参加費は初日のスタンプラリーが2千円、懇親会千円。同施設での宿泊料金は330円(寝袋、食料など持参)。2日目は無料。希望者は7月7日までに専用サイト=QRコード=から申し込む。問い合わせは川島さん、電話070・1563・9431へショートメールで。(津野慶)
(2025年5月14日掲載)