
【浦臼】町内の農家5人のグループ「べじらいぶ」が開発した調味料の素(もと)「sosogu(そそぐ)」の売れ行きが好調だ。4月末から町内の「道の駅つるぬま」などで数量限定で販売し、すべて売り切れた。同グループ代表の折坂あさひさん(34)は「今年秋からはEC(電子商取引)サイトで販売を始めたい」としている。
「にんにく醬油(しょうゆ)の素」と「ハーブオリーブ油の素」の2種。乾燥させた素材の入った瓶に、購入者がしょうゆ160ミリリットルまたはオリーブオイル120ミリリットルを入れて半日から1日程度寝かせてから使う。料理に注いで使うことから命名した。
「醬油」は浦臼産にんにく、タカの爪、タイムのほか十勝管内広尾町産の昆布を入れて950円。「オリーブ油」は浦臼産ミニトマト、にんにく、タイムなどを入れて1500円。
特産品を作りたいとの思いから開発した。素材の乾燥には町の設備を使い、「素材の水分量にあわせて、時折様子を見ながら最大2日間乾かす」と折坂さんは説明する。瓶に入れるニンニクチップの量を1枚単位で調整するなどして、それぞれの素材の味を生かせるようにした。
「醤油」も「オリーブ油」も火を入れる料理に使うと香り高い味わいになるという。冷ややっこやサラダなどシンプルな料理にも合う。使い終わった後、瓶に残った具材は炒め物などに活用できる。
4月末から町内の「道の駅つるぬま」と野菜直売所「ゆめや」で計68本の先行販売を始め、すでに売り切れた。折坂さんは「今回はあまり量を用意できなかったが、今年の夏に収穫した野菜を使って次は多く作りたい」とし、「今年秋からECサイトで本格的に販売を始め、ふるさと納税の返礼品にもしたい」と張り切っている。問い合わせはべじらいぶ、メールvegelive05@gmail.comへ。(宇田川創良)
(2025年5月20日掲載)