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2025.06.22

From北海道新聞

パンと癒やし 夫妻が提供*倉田勇生さん、智帆さん礼文で開店*「島内でのケアを」「記憶に残る店に」

北海道新聞記事
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カフカ製パンの前で、商品のバケットを手にする倉田勇生さん(左)と、オオワシが描かれた看板を持つ智帆さん

 【礼文】日本最北のユースホステル「桃岩荘」で出会った本州出身の夫妻が、パンとリラクゼーションを提供する店を香深フェリーターミナル近くの同じ建物でそれぞれ営んでいる。親族のパン店を目標とする倉田勇生(ゆうき)さん(33)と「島から出なくても自分をケアできる場所をつくりたい」と志す智帆さん(37)。パン店のロゴマークは旭川市出身の絵本作家あべ弘士さんが手掛けた。

 宮城県出身の勇生さんは4月下旬、2階建てビルの1階に「カフカ製パン」をオープン。利尻昆布のだしを使った礼文カレーパン、利尻山の形を模したフレンチトーストなど約30種を日替わりで販売する。売れ残りは廃棄せずに冷凍し、セット商品にして島内外へ発送している。

 目指すのは伯父が経営し、父も働いていた埼玉県のパン店。全国を旅し、さまざまな店を訪れる中、「うちのパンが一番おいしい」と自分も同じ道を目指すようになった。念願の開店にこぎ着け、「島の子どもたちや観光客の記憶に残るお店にしたい」と語る。

 5月中旬には千葉県出身の智帆さんがサロン兼アトリエ「hibi(ヒビ)」を2階に開いた。ヘッドスパに加え、キャンドルやアロマの手作り体験会を催す。

 2人は桃岩荘の元ヘルパー(スタッフ)で、2016年に結婚した。その後、礼文町で開業する目標を立て、22年に埼玉県から移住して準備を進めた。

 パン店の看板とロゴマークには、利尻島と礼文島が浮かぶ海上をオオワシがバケットをつかんで飛んでいる姿が描かれている。カフカ製パンで扱うマドレーヌの菓子箱にもあしらった。

 23年に礼文町で開かれた、絵本の読み聞かせと動物のお面づくりのワークショップで講師を務めたあべさんの作風に勇生さんが感動し、作成を依頼した。

 カフカ製パンの営業は午前8時~午後2時。水、日曜定休。ヒビは午後1時~8時、要予約。問い合わせは両店のインスタグラム(@kafka.sei.pan、@relaxation_hibi)へ。(鳥潟かれん)

(2025年5月24日掲載)

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