
【美瑛】火山砂防施設や十勝岳ジオパークの見どころを巡る全国初の「インフラ・ジオツアー」で、町や町観光協会などは観光商品「北海道の屋根『十勝岳ものがたり』」を商品化した。報道各社向けに26日、内覧会を美瑛町白金で行った。ツアーは6~9月に開催する。

一行は、砂防工事でできた観光名所「青い池」の上流にある白金温泉エリアをスタート。地下水と温泉成分の入った水が混ざることなどから青く見える美瑛川を橋から眺め、十勝岳望岳台や火山砂防情報センターを経て、泥流に混ざる流木などを食い止める「美瑛川第1号堰堤(えんてい)」へ。約3時間かけて青い池も巡る美瑛コースを回った。
ガイド歴約30年で、今回引率した小倉博昭さん(67)は「パッチワークのように見える丘は農業、青い池は防災、自然と向き合ってきた人の営みがこの景色をつくってきた」と解説した。

ツアーは、美瑛と上富良野の両町が行う十勝岳ジオパーク活動の一環で、国土交通省などと共同で行う。ダムや橋を観光資源として活用する「インフラツーリズム」と火山地形や自然を生かした観光「ジオツーリズム」を組み合わせた。
申し込みは「十勝岳ジオパーク推進協議会」のホームページから。料金は1人1万円。(後藤耕作)
(北海道新聞2025年5月27日掲載)