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2025.06.17

From北海道新聞

中山峠・道の駅名物*あげいも「100年フード」認定*60年代発祥*飽きない味付け好評

北海道新聞記事
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100年フードの認定証を手にする「あげいも」の調理担当・佐藤純治チーフ代行(左)と、あげいもを持つ「望羊中山」の鎌倉直樹副支配人

 【喜茂別】札幌と後志管内を結ぶ国道230号中山峠の道の駅「望羊中山」などで販売されている「あげいも」が、地域に根付いた食文化を登録する文化庁の「100年フード」に認定された。繁忙期には1日に2500本(ジャガイモ7500個分)を販売。北海道を代表するローカルフードとして定着している点が評価された。

 100年フードは、地域の食文化の振興や継承を目的に2021年度に創設。後志管内では小樽市の「小樽あんかけ焼きそば」が21年度に、余市町の「ひる貝カレー」が23年度に認定されている。あげいもは喜茂別町が昨年秋に申請し、3月下旬に認定証が交付された。

ジャガイモを揚げてあげいもを仕上げる。気象条件により、揚げる時間などを微妙に変えるという

 あげいもは1968年、中山峠で働いていた女性従業員が考案。札幌から留寿都、ニセコ、洞爺湖などに向かうときの休憩地で、軽食にふさわしいものを-として、アメリカンドッグをヒントに喜茂別の特産品のジャガイモを油で揚げたのが始まりだという。

 「望羊中山」の運営会社・加森観光(札幌)の鎌倉直樹副支配人は、長く親しまれた理由に「何よりもジャガイモのおいしさと、子どもから高齢者まで飽きがこない味付け」と語る。ジャガイモは基本的に羊蹄山麓でとれた男爵を使う。

入荷したあげいも用のジャガイモ。大半は羊蹄エリアの男爵などを使用するという
道の駅「望羊中山」の入り口には、「年間30本売れる」とあげいもをPRしている

 あげいもの認定は、今後100年の継承を目指す「未来の100年フード部門」。現在も開店前に100人の行列ができることもあり、マヨネーズやバーニャカウダを付けた「味変」の提案や、相性の良いコーヒーの開発、紫色のジャガイモを使った特別バージョンの販売など工夫を凝らしている。

 同町は「100年フード認定の看板設置を検討したい」とし、鎌倉さんも「イベントを開き『100年フード』の認定を広く知ってもらいたい」と意気込んでいる。(土田修三)

(2025年5月23日掲載)

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