
苫小牧市北星町2の精肉加工店「北海道樽前工房」が製造販売する「厚切りジンギスカンプレミアム」が、全国規模のコンテスト「味付けジンギスカングランプリ2025」の市販品部門で最高賞のグランプリを獲得した。ラムの肩ロース肉を使い、食べ応えと軟らかさ、タレのバランスにこだわった。同コンテストの入賞は昨年の「厚切りジンギスカン」に続き2回目。同店は「二大看板商品として多くの人に食べてほしい」と話す。
コンテストはオーストラリアの畜産業者でつくる「MLA」が主催。羊肉の魅力発信などを目的に2022年から開催している。
市販品部門(旧一般部門)には全国41品の応募があり、審査員による1次審査を経て、評価点数の上位3品が最終審査へ。5月16~18日に札幌で開かれた北海道ジンギスカンフェスティバルで来場者の試食審査を行い、投票の結果、同商品がグランプリに輝いた。
同商品はオーストラリア産の肩ロース肉を、通常の約3倍という厚さ1センチにカット。筋を丁寧にとって肉厚ながら軟らかく仕上げ、しょうゆベースの甘めのタレに一晩漬け込み熟成させた。審査員から「食べ応えがあり軟らかい。味付けは甘すぎず、あっさりと食べられる」とのコメントがあった。500グラム入り1620円で購入できる。
同店は昨年、厚さ8ミリのラム肩肉の「厚切りジンギスカン」(450グラム入り1080円)を出品し、一般部門で上位3位に次ぐ特別賞を受賞。今年はグランプリを狙っていた。
同店の田中雄滉営業部長(28)は「赤身と脂のバランスや食べ応えが評価されたと思う。今後もおいしいジンギスカンを作りたい」と喜ぶ。
商品は苫小牧や札幌の直売店で販売している。苫小牧の直売店(北星町2)は午前10時~午後6時(冬は同5時まで)で水曜休。(小林彩乃)
(北海道新聞2025年月7日15掲載)