
札幌・大通地区の中心部で今年4月に竣工した「札幌4丁目プレイス(4PLA、4プラ、中央区南1条西4丁目)」の地上1階から3階の商業施設が8月7日(木)、オープンするのに先立ち、2階に出店する「スターバックス ティー&カフェ」がメディア関係者に先行公開されました。「ティー」に特化したドリンクを提供する北海道・東北エリア初の店舗です。3階には駄菓子とクラフトビールを販売する「自由市バー」も出店します。
ティーの魅力を再発見 スターバックス ティー&カフェ

スターバックス ティー & カフェは、コーヒーやラテ、キャラメルマキアートなどを提供する従来の「スターバックス」とは違い、抹茶やほうじ茶のティー ラテ、ブリュード ティー、ティー フラペチーノ®などを取り扱います。2020年に東京・六本木に初出店し、この札幌4丁目プレイス店は全国で21店目。北海道初上陸となります。


店舗は2階に位置し、札幌パルコや札幌三越と向かい合う4丁目交差点に面した2面がガラス張りになっています。従来のスターバックスの店舗より照明も明るめで、壁はグリーンティーをイメージした淡いグリーン。光が差し込み、開放感のある明るい雰囲気が特徴です。スクランブル交差点を眺めることのできる窓側のテーブル席やハイチェアーのカウンター席など68席を備えています。

メニューは季節限定品を含め、約20種類。茶葉にフルーツを組み合わせた「ティー クリエイション」のひとつ、「ゆず & シトラス ラベンダー セージ ティー」(ホット、アイス各680円)は、りんごやパイナップル、オレンジ、ラベンダー、セージなどをブレンドしたティーに、ゆずの皮やシトラスの果肉、ルビーグレープフルーツのジュレを入れて、1杯ずつバリスタがシェイクして提供します。

アイスは、オレンジ色のティーの中に、ピンク色のジュレが浮かび、涼しげな見た目。トロピカルな香りがして、一口飲むと柑橘のさわやかさと甘さが広がります。飲み進めると、ストローで吸い上げる場所によって、ゆずのピールのかすかな苦みやシトラスの酸味や甘み、ジュレのぷるんとした食感など違った味わいが楽しめます。さっぱりとした甘さで、ノンカフェインなので、子どもやノンシュガーのお茶が苦手な人でも楽しめます。

「和三蜜 抹茶 ティー ラテ」(ホット、アイス各680円)は、厳選した抹茶をミルク、和三蜜糖と合わせています。和三蜜糖は、和三盆の製造過程でできる「和三宝糖白下糖蜜」と粗糖を炊き上げてつくられており、上品な甘さが特徴です。
抹茶とミルクを混ぜてスチームしており、上に乗せられたフォームミルクはきめ細やか。まるで茶せんで点てたかのようななめらかさです。従来のスターバックスにある抹茶 ティー ラテより、抹茶の心地よい苦みが強く感じられ、本格的な抹茶の香りやうまみ、まろやかさを感じられます。
抹茶のドリンクは、ティー ラテのホットとアイス、フラペチーノ®(770円)と3つの温度帯で楽しむことができます。

「ストロベリー & パッション ティー フラペチーノ®」はハイビスカスやオレンジピールなどをブレンドしたパッション ティーにストロベリーの果肉とフリーズドライストロベリーを合わせています。ハーブティーの華やかな香りと、ストロベリーのフルーティーさ、ホイップクリームの優しい甘さが合わさって、飲むデザートのよう。でも、甘さがさわやかで、ティーが主体なだけに、飲み口はさっぱりです。上にトッピングされたフリーズドライストロベリーのカリカリした食感と酸味がいいアクセントになっています。

このほか、花々の鮮やかな香りがたつ「アールグレイ ブーケ ディライト」やふわりとピーチの香りがする「ピーチ トランクイリティ」などのブリュードティー(ホット、コールド各540円、ティーポット595円)や、「和三蜜 ほうじ茶 フラペチーノ®」(730円)、「ルイボス ティー ラテ」(ホット、アイス各590円)など、さまざまな香りと味のティーメニューがそろいます。従来のスターバックスで提供しているドリップ コーヒーやラテ、キャラメルマキアートなども用意しています。

フードは従来のスターバックスとほぼ同じ。唯一違うのは、バニラアイスクリームとストロベリーソースが用意されていること。一部ドリンクやフードに各110円でトッピングできます。アメリカンワッフル(290円)に、バニラアイスクリームとストロベリーソースをトッピングすると、一気にデザート感がアップ。温められたワッフルと冷たいアイスクリームの組み合わせは、間違いなし。ワッフルは、卵と牛乳、発酵バターを使った風味豊かな軽い食感で、少しとけたアイスクリームがソース代わりになって、違った味わいを楽しめます。


スターバックスはティーのブランドとして「HEAVEN OF TEA(ティーの楽園)」を意味する「TEAVANA™(ティバーナ™)」を展開しており、店内では自宅でもティーを楽しめるよう、茶葉を販売しています。店内で提供しているブリュード ティーの茶葉だけでなく、「ストロベリー ミント ウーロン」や「パイナップル コナ ポップ」なども並び、それぞれガラスのポットに入れた見本も陳列。花やフルーツ、スパイスなどが入っている見た目と、ふたを外して香りも確かめることができ、好みのものを選ぶことができます。

スターバックスでは、仕事を始める際や開店前などに、スタッフがコーヒーのテイスティングをします。味や香りなどの品質を確認するとともに、「さあ、始めよう」という気持ちを高めるためだそうです。コーヒーのテイスティングでは、①香りをかぐ②すすって口に入れ、スプレー状にすることで本来の味を確かめる③一口飲んで、口の中にコーヒーを広げる④自分の言葉で感想を表現する-という手順で進めます。
ティーの場合は、この手順の一番最初に、「水色(すいしょく)を見る」が加わります。コーヒーと違い、薄い茶色や赤、オレンジ、グリーンなどさまざまな色もティーならではの魅力です。そのティーの魅力をさらに楽しんでもらうために、スターバックス ティー& カフェでは、ホットもアイスもすべてのドリンクを透明なカップで提供しています。
1971年にアメリカ・シアトルで創業したスターバックスは、店名に「tea and spices」と入っており、コーヒーやティーの量り売りをしていたそう。96年に日本に進出後、抹茶 クリーム フラペチーノ®やほうじ茶 ティー ラテなど、今では多くの店でメニューに載せているものの、当時はなじみのなかった新しいティーメニューを提案、浸透させてきました。ティーはスターバックスの原点でもあり、挑戦でもあるそう。そんな新しい「ティー」を、8月7日から札幌でも味わうことができるようになります。
営業時間は午前8時~午後10時。
カルチャーの発信地、「街の交差点」目指して 自由市バー

一方、「自由市バー」は、4丁目交差点を見下ろす開放的なテラスとフリースペース「4PLA PARK」のある3階の中心部に位置しています。駄菓子とビールを販売し、ビールを片手に語り合ったり、立ち飲みしたりできる「街の交差点」のような存在を目指すといいます。

自由市バーの名は、かつての「4丁目プラザ(4プラ)」で、雑貨などを販売していた「自由市場」に由来します。自由市場には、雑貨やアクセサリー、ファッション用品などを販売するワゴンや小さな区画が所狭しと並び、札幌の若者たちのファッションとカルチャーの発信地として知られていました。自由市バーは、かつての若者の聖地・自由市場のように、多くの人が行き交い、語り合ってほしいという願いを込めて名付けられました。

カウンターでは、札幌市の「ストリートライトブルーイング」と鶴居村の「ブラッスリーノット」の2種類のクラフトビールをタップにつなぎ、グラス(900円)と2種類の飲み比べセット(1200円)で提供。このビールは、札幌市で9月に開かれる新たなビジネス創出や交流のイベント「No Maps」にちなんで、両ブルワリーが醸造した「No Maps Beer」で、缶でも販売。ほかに、北海道内のクラフトビールブルリーの缶ビールも扱います。


駄菓子は、好きなものを選んで、11個400円で販売。道内のアーティストの作品をモチーフにした雑貨なども取り扱います。
営業時間は午前11時~午後9時。