
北海道の人気のスイーツとグルメの祭典「スイーツガーデンSAPPORO 2025」が8月14日(木)、札幌市中央区の札幌市北3条広場「アカプラ」と北海道庁赤れんが庁舎前庭「赤れんがガーデン」で開幕し、初日から多くの市民や観光客で賑わっています。会場限定の「オリジナルスイーツ」を提供するコーナーやスイーツ店、北海道産の食材を使ったグルメを提供するブースやキッチンカーが出店したほか、縁日や子ども向け体験コーナーも設けられました。17日(日)まで。
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人気コーナーには、開場前に大行列も

スイーツガーデンは、砂糖の消費拡大やイメージアップを狙うJAグループ北海道の「天下糖一(とういつ)プロジェクト」と「スイーツ王国さっぽろ推進協議会」の共同開催です。


目玉企画のひとつは、スイーツガーデンの会場・期間限定のオリジナルスイーツの販売です。北海道産の砂糖を使い、道産のチーズや生クリーム、旬のフルーツなど素材を活かし、工夫を凝らしたオリジナルスイーツで、今年は札幌市内の14店が20品を出品しています。すべてひとつ600円。開場の午前11時には、50人ほどの行列ができていました。
さっぽろneoいちごショートケーキ&さつまいも北海道プロジェクト


今年は、天下糖一プロジェクトが主催する「さっぽろスイーツコンペティション2025」のテーマとなった「さっぽろneoいちごショートケーキ」に応募されたイチゴを使ったスイーツ12品も販売。北海道産のサツマイモを使った札幌市内9店の10品のスイーツを取り扱う「さつまいも北海道プロジェクト」も出店しました。

TripEat北海道編集部のスタッフも20分ほど並んで、スイーツをゲット。オリジナルスイーツから5品、さっぽろneoいちごショートケーキ1品、さつまいも北海道プロジェクトから1品を調達しました。


さっぽろneoいちごショートケーキは、目当てのグランプリ作品がまさかの売り切れで、代わりにパティスリーアンシャルロットのケーキ(630円)を購入。イチゴムースがベースで、表面にはピンク色のイチゴクリームをレース模様に絞り、かわいらしく仕上がっています。甘い物もしょっぱい系も両方いける自称「未だ成長期」の30代女性スタッフは「てっぺんを赤く染めるイチゴのジュレやスライスされたイチゴのほどよい酸味で、後味はすっきり。ペロリと食べられました」と満足した様子です。
さつまいも北海道プロジェクトからは、パティスリーラネージュの「シルクスイートとほうじ茶のタルト」(600円)をチョイス。表面はシルクスイートの自然な甘さとしっとり感を活かしたサツマイモクリームでコーティングされ、中には生クリームとほうじ茶のムースが入っています。サツマイモのクリームのまったり感と、ほうじ茶のムースのさっぱり感が混ざり合い、表面の黒ごまがアクセント。クレームダマンドを焼き込んだタルトはしっかりめで、食べ応えのある一品です。
オリジナルスイーツを実食!


オリジナルスイーツから選んだパティスリーブリスブリスの「夕張メロンのカップショート」は、カップの上にかわいらしいウサギちゃんと赤肉メロンがちょこんとのっています。ウサちゃんは優しい甘さのミルクプリン。底にはレモンジュレ、中はメロンやスポンジ、生クリームが層になっていて、甘いものも好きだけれど、お酒はもっと大好きという50代男性スタッフは「甘さがしつこくなく、さっぱり食べられた」そう。
パティスリーラネージュの「ショコラルバーブ」は、栗山町産有機栽培のルバーブをコンフィチュールにして使い、チョコレートのスポンジと薄紫色のルバーブ入りのバタークリームが層になっており、大人女子な見た目です。ルバーブの酸味がさわやかで、バタークリームとの相性も抜群。チョコレート好きの40代女性スタッフは「さっぱりとした味で、最後まで飽きずに楽しめました」とにっこり。


ここで、まさかのトウモロコシ2品。ショコラティエマサールの「とうきびフロマージュ」は、クリームチーズとゴーダーチーズを使ったベイクドチーズケーキとトウモロコシをコラボさせた一品。ほのかにトウモロコシの甘みがあり、クリームの上にトッピングされたトウモロコシの粒は塩味も感じられ、アウトドア系40代男性スタッフは「北海道らしさを存分に楽しめます」とすすめていました。
このスタッフは、もう一品、トウモロコシのスイーツにトライ。札幌グランドホテルの「とうもろこしのヴェリーヌ」です。ヴェリーヌとは、グラスに入れられた料理やデザートのことで、上にはかわいらしいトウモロコシのクッキーがのっています。中のプリンは、トウモロコシ感たっぷりで、濃厚な冷製スープのような味わい。スタッフは「上質な甘みと口溶けの良さが絶品。サクッとしたトウモロコシ形のクッキーと一緒に味わうとおいしさ2倍でした」と太鼓判を押していました。


最後は毎年恒例、パティスリーラネージュの「シマちゃん25」!見た目はかわいらしいシマエナガ。その見た目と、ホワイトチョコムースがベースなのは例年通りですが、今年は中にヨーグルトクリームが入り、さわやかさが際立ちます。中には岩見沢産のブルーベリーが隠れていて、甘さと酸味、さわやかさのバランスがおいしい。これは私がいただきましたが、「かわいいから、選んだ」というより、今年もシマちゃんの頭に「スプーン、ブスリ」をしたいから選んだ、というのが正直なところです。
和洋菓子、ドリンクなど多彩なスイーツ店がずらり


このほか、会場には和洋菓子、ドリンク、冷たいものなどさまざまなスイーツを販売する12店が出店。「WDC Waffles」は、ベルギーワッフルの専門店で、チョコレートやココナッツなどをトッピングした串刺しワッフル、オレオやベリーをトッピングしたワッフルなどを提供しています。「TASTY TRUCK VIVI」は果肉入りフルーツソーダやいちご大福、果肉入りのかき氷など、イチゴを中心にしたフルーツを使ったスイーツを並べています。「苺ミルプレッセ」は薄いパイ生地でカスタードクリームとイチゴのスライスをサンドし、表面をキャラメリゼした「新感覚ミルフィーユ」。さっぽろライラックまつりでも大人気だったそう。
ドリンク、グルメも充実

スイーツを堪能したところで、そろそろ正午。お昼ご飯を兼ねて、それぞれ好きなドリンクを持ち寄り、グルメブースからおつまみを調達して、乾杯!会場には、アサヒビールの「出張マルエフ横丁」とニッカウヰスキーの「SWEETS GARDEN BAR」と、2つのドリンクブースが出店しています。

スイーツガーデンバーで調達したウイスキーハニーラテ(800円)は、ウイスキーベースのカクテルで、はちみつやミルク、ホイップクリーム、コーヒーソースが入っています。同じく、果肉入りパインジュース(500円)は缶詰パイナップルのスライスがドンッとトッピングされ、写真映えする一杯。ハスカップスムージー(700円)は、厚真町の「ハスカップファーム山口農園」のもので、新鮮なハスカップのおいしさがダイレクトに感じます。
マルエフ横丁では、アサヒビールのマルエフを1杯500円で販売。ノーマルでも注ぎ方によって、本来の味を楽しめる「シャープ注ぎ」と泡立てて注ぎ、炭酸を抜くことで優しい口当たりになる「まろやか注ぎ」の2種類があります。ほかに黒生やハーフ&ハーフ、マルエフ2、黒生1の割合で注いだ「ワンサード」も用意しています。今回は、まろやか注ぎとワンサードをオーダーしました。


フードは「ファーマーズチキン札幌山鼻店」のロティサリーチキン1/2(フライドポテト付き1800円)と「THE MEAT SHOP」の牛ランプステーキ(1200円)。ロティサリーチキンは、注文すると鉄板で温め直して渡してくれ、ハーブやスパイスで香り豊かに仕上がっています。牛ランプステーキには山わさびが添えられ、ウェルダン手前のちょっと赤身を残した焼き加減で、赤身のおいしさが感じられる一皿です。
会場には、タイ料理の「マニータイ」や室蘭やきとりの「やきとりの一平」、「ホクレン(にくのくに北海道)」など、9のブースやキッチンカーが並び、おいしそうなにおいにつられた人たちで大賑わいです。
赤れんがガーデンでは、子どもが喜ぶ縁日や体験コーナー


一方、今年初めて開設された赤れんがガーデンには、オムライスやりんごあめなどのキッチンカーが出店しているほか、子どもたちが喜ぶ縁日や体験コーナーも登場しています。射的や輪投げ、ピザづくりやりんごあめづくりの体験、松ぼっくり投げなどで楽しいひとときを過ごす家族連れの姿がありました。

前庭には、アウトドア用のチェアやテーブルが並べられ、赤れんが庁舎前庭の緑の中で、ゆったりした時間が過ごせそうです。
スイーツガーデンSAPPORO 2025は8月17日(日)までの午前11時から午後8時まで、札幌市中央区のアカプラ(北2条西4丁目~北3条西4丁目)と赤れんがガーデン(北3条西6丁目)で開かれています。入場無料。