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2025.08.21

札幌・ススキノに「札幌相撲部屋娯楽」オープン!本物と同じ土俵で「相撲ショー」披露

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

3番勝負に挑む力士

 食事をしながら相撲の技や作法の紹介、稽古などの「相撲ショー」を観覧できる「札幌相撲部屋娯楽」が札幌・ススキノにオープンしました。店内には本物と同じ大きさの土俵がつくられており、元力士らが勝負に挑むほか、塩まきや力士との対戦も体験でき、横綱気分を味わえます。外国人観光客の人気を集めそうですが、地元市民や日本人にとっても新たな体験のチャンスになりそうです。

本物と同じサイズにつくられた土俵。大きなスクリーンもあり、大相撲の映像なども流れます

 同店は8月中旬に札幌市中央区南4条西2丁目の南4西2ビル地下1階にオープン。店の中央には勝負俵20個を並べて直径15尺(4.55メートル)の円をつくった、実際と同じ大きさの土俵があり、土俵を挟んで東西に、階段状の観客席が設けられています。札幌相撲部屋娯楽が上演するのはエンターテインメントのためのショーですが、第63代横綱旭富士と第70代横綱日馬富士の公認を受けています。

日本髪と和装で日本舞踊を披露

 ショーは日本舞踊で幕開け。日本髪を結った芸妓風の和装の女性がサクラの枝や扇子を手に、踊りを披露します。本物の舞妓や芸妓ではありませんが、和楽器で奏でるBGMと優美な舞いで、お座敷遊びの気分です。。

力士が見本を見せた後、もちつきに参加する観覧者

 続いて、臼と杵を使ったもちつきを披露。元力士たちが「よいしょー、よいしょー」というかけ声とともに、リズミカルにもちをついて会場を盛り上げた後、希望者はもちつきを体験できます。日本人でも、うすときねを使ったもちつきの経験のある人は少ないかもしれません。

四股踏みを披露する力士

 いよいよ、相撲ショーの始まりです。カン、カンという拍子木の音とともに、まわしを締めた元力士の北風(きたかぜ)と北幸(きたこう)が東西から登場。司会が「四股を踏むと地中の邪気を払い、大地を鎮めるとされています」などと説明し、2人が四股踏みを披露、すり足や股割りなども実演してみせます。ぶつかり稽古では体と体が打ち当たる「バチン、バチン」という音や飛び散る汗も間近に感じることができ、迫力いっぱいです。

すり足を実演する力士
股割りで体の柔らかさも分かります

 「土俵の中で手を着いたり、体が土俵の外に出たりしたら負け」などと、相撲のルールや決まり手についても解説。司会が「殴ったり蹴ったり、髪をつかんだりというのは反則で、禁じ手といいます」と紹介し、元力士2人が実演してみせるなど、本物の相撲巡業ではあり得ないシーンも盛り込み、会場を沸かせます。

土俵際のせめぎ合いもあり、会場が沸きます

 「それではスモウマッチです」と司会が宣言して始まったのは、2人の元力士による3番勝負。塩まきから仕切り、立ち合いまでの流れに合わせ、「塩まきは自身の身と土俵を清める意味があります」などと説明が入ります。見合って、取組が始まると、観客はそれぞれ「北幸ガンバレ-」「北叶負けるなー」と声援を送り、盛り上がります。

衣装に着替え、力士らと一緒に四股を踏む参加者

 取組後、希望者は土俵に下りて塩まきを体験。さらに、何人かは元力士との取組体験に挑みます。取組体験の希望者は、空気を入れて、力士のような体型に膨らませることのできるサーキュレーター付きの衣装に着替えて登場。元力士たちの胸を借りて、ぶつかります。ぶつかっても元力士たちがびくともしなかったり、逆に軽々と持ち上げられたりするたびに、観客も歓声を上げて楽しんでいました。

土俵ギリギリの闘いを繰り広げます
力士に軽々と持ち上げられてしまう参加者も

 取組を体験する人は素足で土俵に上がりますが、店の一画には土で汚れた足を洗うための洗い場とシャワーも備えられており、安心してチャレンジできます。

牛すき御膳
卓上の鍋で、すき焼きに火を入れます

 ショーの前には、食事も提供されます。食事は「牛すき御膳」と「蟹しゃぶ御膳」「ビーガン御膳」の3種類から選ぶことができます。牛すき御膳は、野菜の肉巻きの天ぷらやローストビーフ、鴨肉のスモーク、牛肉のフレークかけご飯など、ボリュームあるセットです。

蟹しゃぶ御膳
ヴィーガン御膳

 蟹しゃぶ御膳は、かにみそや足の身の入った蟹の甲羅、かにサラダ、えびの天ぷら、かにのほぐし身かけご飯など、海鮮中心の内容です。牛すき御膳、蟹しゃぶ御膳ともに、ちゃんこ鍋風のおわんが付きます。

 ビーガン御膳は、湯葉、車ふと野菜の煮物、豆腐の田楽、アボカドやとんぶりなどを使ったベジタブル握りずしなど、動物性の素材を使わないヘルシーなメニューです。どの御膳も、ドリンク1杯が付きます。また、追加でドリンク、いももちなどのフードも注文することが可能です。

ショーが終わると、力士や芸者が笑顔で見送ってくれます

 相撲ショーの後には、グループごとに日本舞踊を披露してくれた「芸者」と力士たちと一緒に、「3、2、1、どすこい!」のかけ声とともに、写真撮影。帰る際には、その写真をプリントアウトして、ショーの冒頭、元力士たちとついたもち、店オリジナルのミニタオルや缶バッジなどのお土産とともに、プレゼントしてくれます。

店オリジナルグッズもそろうお土産コーナー
力士らと撮った写真やもちつきでついたもち、オリジナルグッズなどのお土産

 また、店内では店名入りのタオルやTシャツなどのお土産も販売しています。

 食事の提供と相撲ショーで、所要時間は約2時間。午前11時から、午後1時半から、午後5時から、午後7時半からの1日4回、催行しています。料金は御膳とワンドリンク付きで1万8000円。最前列のVIP席は2万円、土俵の目の前、「砂かぶり席」のV-VIP席は4人までの利用で10万円です。

店名/札幌相撲部屋娯楽
住所/札幌市中央区南4条西2丁目10-1 南4西2ビル地下1階
電話番号/011-205-3068
たばこ/禁煙

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

トリップイート北海道

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