
札幌の市街地を流れる豊平川に親しみ、川辺での時間を楽しむ「川見」が札幌市中央区の幌平橋たもとの豊平川河川敷(南16条西1丁目)で開かれています。屋台やキッチンカーが出店して飲食物を販売し、設置されたいすやテーブルで家族連れや近所の人たちが思い思いにくつろいでいます。8月31日まで。

川見は、「花見」や「月見」のように川を眺め、川の近くに集まって楽しむ文化をつくろうと、2017年に初めて開かれました。昨年は15日間の期間中、過去最高の4万3000人が来場しました。今年は8月22日(金)から31日(日)までの10日間の開催です。


会場には日替わりで、屋台やキッチンカーなど10店ほどが出店。ススキノの「生ラムジンギスカンdiner18(ダイナーイッパチ)」は、ラムタン串と生ラム肩ロース、ネギ塩ジンギスカンを出品。イタリア料理店だった場所に居抜きで出店し、ラグジュアリーな雰囲気のジンギスカン店ですが、ここでは青空の下、フライパンで調理して出してくれます。
「北海道朝市」はカキやツブ、ホタテ、蟹甲羅焼きなど海鮮がメイン。店頭に置いたグリル台で炭火で調理して提供しています。


ススキノでカツオのわら焼きなどを目の前で調理して出してくれる「WARAYAKI酒場あくと」や「BAR SLY」、肉寿司や肉刺しなどを提供する「にくと酒とACT」などを展開する「WINST」は「串焼きりょうちゃん」を出店。とりもも串や豚ねぎま串、牛カルビ串などの串焼きを販売しています。
ススキノの「ダイニングバーBarba(バルバ)」と「Bar LegHold(レッグホールド)」は共同で店を出店。焼きそばやウインナーなどを提供するほか、リキュールなど豊富な種類のドリンクを扱っています。

川に面したテーブル席を確保して、レモンサワーとハイボールで乾杯!dener18のネギ塩ジンギスカンと生ラム肩ロース、北海道朝市の焼きカキをおつまみに、いただきます。ネギ塩ジンギスカンはほんのりピンク色が残るラム肉が柔らかく、「ラムくささ」がほどよく残り、ジンギスカン好きにはたまらない味。ラム肩ロースは一口で肉質の良さを実感。たれの味もほどよく、少し甘めですが、すっきりしていて、食べ飽きしません。たっぷりのモヤシとタマネギもうれしい。ネギ塩は800円、ラム肩ロースは1200円でこれだけのボリュームは、大満足です。
カキは焼いても縮むことなくぷっくり。たれの味も控えめで、カキのおいしさが分かります。






会場にはバーベキューコーナーも開設し、炭火のBBQ台を設置。牛バラ肉と豚バラ肉、若鶏もも焼き各200グラムと焼き野菜のセット(4000円)、などを用意しています。肉類は単品でも販売しています。

土、日曜には空気で膨らませた「ふわふわ遊具」が登場。子どもたちの人気を集めています。

期間中の夜間は、幌平橋をライトアップしています。橋に取り付けた約3万個のLEDは、冬の札幌の中心部を光で彩る「さっぽろホワイトイルミネーション」で使っているものを活用しています。




ライトアップを撮影しに来たけれど、撮影だけというのもさみしいので、やっぱり乾杯しちゃいました。おつまみは、幌平橋の下に出店していたタコスのキッチンカー「コスタ」で調達。皮はコーンかフラワー(小麦粉)を選ぶことができます。お店の人におすすめされたコーンの皮は黒っぽい灰色。具はメキシカンポークとビーフで。小さめながら、2つで1000円で、さらに具も2種類選ぶことができるので、お得感があります。


川見を主催している株式会社「川見」CEOの神代晃嗣さんは「川見を始めた当初は、音楽を流したり、ステージを設けてショーをしたりしていました。でも、『川のせせらぎだけでいい』という声を受け、ショーやアトラクションをやめました」と話します。小さい子どもを連れた親子連れが、くるぶしほどの水量の川に入って楽しむ姿もあり、神代さんは「近くで暮らしていても普段は川に親しむ機会のない親子連れが、このイベントをきっかけに、川を身近に感じるきっかけにしてくれたらうれしい」と笑顔で眺めています。
川見は8月31日までの、平日午後3時から9時まで、土日は正午から午後9時まで。橋のライトアップは午後6時から10時まで。