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2025.09.23

From北海道新聞

<マチのこだわり味自慢>箱館醸蔵=北海道・渡島管内七飯町*淡麗旨口 道南食材とマッチ

北海道新聞記事
北海道新聞記事
地元産の酒米と横津岳の伏流水で仕込んだ日本酒「郷宝」(いずれも大城戸剛撮影)
地元産の酒米と横津岳の伏流水で仕込んだ日本酒「郷宝」(大城戸剛撮影)

 華やかな香りに柔らかいうま味。渡島管内七飯町の酒蔵、箱館醸蔵(じょうぞう)の日本酒「郷宝(ごっほう)」は、町内産の酒米と地元・横津岳の伏流水を使ったキレのある「淡麗旨口」の味わいが人気だ。

 箱館醸蔵は2021年に誕生。町内で100年以上の歴史がある老舗酒店「冨原商店」を営む蔵元の冨原節子さん(74)が「地元の農産物に合う地酒がほしい」と奔走し創業した。

 道南では1985年に七飯町の清酒工場が製造を中止して以降、酒蔵はなかった。冨原さんは「うま味や香りを引き立たせる酒造りにぴったりの水があるのに、酒蔵がないのが不思議なくらいでした」と話す。商品名は、ふるさとの宝という意味を込め、外国人にも発音しやすいように名付けた。

 町内の農家に生産委託する、吟風、彗星(すいせい)、きたしずくの3品種の酒米を主に使用して自社で精米する。杜氏(とうじ)は道内酒造会社で杜氏を務めていた東谷浩樹さん(57)。その日の温度や湿度に合わせて各作業を行い、昔ながらの日本酒の製法を継承している。

酒蔵併設の直営店で「試飲もできます」と勧める箱館醸蔵の蔵元・冨原節子さん(大城戸剛撮影)
酒蔵併設の直営店で「試飲もできます」と勧める箱館醸蔵の蔵元・冨原節子さん(大城戸剛撮影)

 3種類の酒米をそれぞれ100%使用した日本酒を道南の酒販店や町内の道の駅「なないろ・ななえ」などで販売する。吟風使用(720ミリリットル入り1760円から)はコクが強く辛口。すっきりした後味で、ぶりの照り焼きや松前漬けにぴったり。彗星(同1870円から)は、フルーティーで軽い仕上がり。ヒラメの刺し身やあっさりとした洋食料理に合う。きたしずく(同1980円から)は、吟風と彗星の中間のような味わいで、適度なうま味が特長。イカの塩辛と食べるとイカの甘さを引き立たせる。

 冨原さんは「最初はコロナ禍で大変だったが年々洗練された味わいになり、飲食店での取り扱いも増えてきた。道南の食材と一緒に日頃のご褒美として楽しんでほしい」と勧める。(神田幸)

▼所在地 渡島管内七飯町大中山1の2の3
▼電話 0138・65・5599
▼営業時間 土日祝日の午前10時~正午、午後1~4時(酒蔵併設の直営店)
▼取り寄せ 自社のオンラインショップ(https://gohhou.stores.jp/)から注文できる
▼定休日 月~金曜日、年末年始
▼交通 JR大中山駅から徒歩1分

(北海道新聞2025年8月25日掲載)

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