
札幌で初めての外資系ラグジュアリーホテルとして注目が集まっている英IHGホテルズ&リゾーツの最上級ブランドホテル「インターコンチネンタル札幌」(札幌市中央区南10条西1丁目)が2025年10月1日に開業します。現在、内部を整備中ですが、オープンを前にメディア向けに一部が公開されました。一足先に、ホテルの概要を紹介します。
目次
北海道の自然から着想を得たロビー・ラウンジ

同ホテルは、アクサ生命保険が建設した複合ビル「ライラックスクエア」の9~14階に入っています。客室は149室。朝食からランチ、ティータイム、ディナーまで利用できるオールデイダイニングと割烹の技を活かしたスペシャリティレストラン、バーのほか、屋内温水プールやフィットネスジムも備えています。また、プレミアム以上の客室の宿泊客のみが利用できるクラブラウンジもあります。


フロントは、9階。チェックインカウンターやコンシュルジュデスクの周辺の壁には札幌軟石を使い、くるんと円を描いたようなアイヌ文様「モレウ」を連想させる装飾をしたり、白樺をイメージしたアート作品を配したりして、北海道の素材や歴史、文化を取り入れています。

フロントから続くロビーは、北海道の豊かな自然から着想を得た空間となっています。フロント近くには水盤が配されており、インフィニティプールのように水盤のふちから水が流れ落ち、サラサラという心地よい音が聞こえます。水盤の真上は吹き抜けになっており、水にぬれた木からしずくがしたたる様子をイメージしたアート作品が吊り下げられています。

その奥には照明を落とし、落ち着いた雰囲気のファイヤーラウンジが。壁の棚には北海道にゆかりのアート作品や書籍がさりげなく配置され、中央の暖炉にはバイオエタノールを燃料にした火がおこされています。大きなソファに座って揺らめく炎を眺めると、ゆったりとした気持ちになれそうです。

さらに進むと、突き当たりは全面ガラス張りとなっており、豊平川と河川敷の緑が一望できます。このエリアは随所に観葉植物が置かれ、緑あふれる森のような空間です。テーブルやいすが置かれており、アフタヌーンティーやドリンクを楽しむこともできます。ホテルの中にいながら、水や火、木や森といった北海道の自然を感じられるラウンジが連続的に広がっています。
オールデイダイニング「Au Blanc(オーブラン)」

奥には、カジュアルフレンチテイストのオールデイダイニング「Au Blanc(オーブラン)」があります。370平方メートルと広々とした空間に、ゆったりと82席を配置。個室も2室あります。朝食はブッフェで、ランチはセミブッフェ、ディナーはコースとアラカルトを用意します。


一番の特徴は、オープンキッチン。入ってすぐ左手にはペストリーキッチンがあります。ドイツ製のオーブンを備え、焼きたてのパンやペストリーを提供します。特にクロワッサンは、オーブンから出してすぐ、パリパリの状態で出されます。その先には、調理している様子が見えるオープンキッチンがあります。ジューッとグリルする音やフライパンを振る様子、フランベの炎などを間近に感じることができ、ライブ感満点です。ベーカリーショップも併設されており、パンや焼き菓子を販売します。
スペシャリティレストラン「Sawaka(さわか)」

レストランはもう1つ、割烹料理の「Sawaka(さわか)」があります。北海道産の食材を中心に使い、日本の伝統技法と現代的な感覚を取り入れた料理長お任せのコースが中心です。ここでは、炭台やスペイン製の炭オーブンも活用して、あぶりの技法を取り入れるほか、炭火の熱量や香ばしさを活かした料理も提供します。


厨房の前には、樹齢100年のイチョウの木を使ったカウンターがあり、料理人の技を間近に見ることができます。カウンターは12席。カウンター席のワイングラスは、オーストリアの名門ワイングラスメーカー、リーデルの「ファット・ア・マーノ」ラインのグラスを使用。ファット・ア・マーノはヴェネチアンガラスの技法を用いたカラフルなステムが特徴で、カウンター席では赤や白、青など席ごとに違う色のステムのグラスを用意しているそうです。ほかに、2人から6人がけのテーブルが5卓と個室が3室あります。
ラウンジ&バー「NORVA(ノーヴァ)」

ラウンジ&バー「NORVA(ノーヴァ)」は、ティータイムとバータイムの営業。昼間はドリンクと季節のスイーツを盛り込んだアフタヌーンティーセットなどを提供し、夜はオリジナルカクテルや北海道産の素材を活かしたモクテル、シャンパーニュ、ウイスキー、軽食を用意します。
豊平川を望む広々テラス席

フロント、レストランなどがある9階には、約300平方メートルと、広々としたテラスも備えています。豊平川に面しており、さえぎるものが何もないので、川の豊かな流れや河川敷の緑が一望できます。観葉植物の間に、ゆったりと42席を配置。実はここは、毎年夏に豊平川で開かれる「道新・UHB花火大会」の特等席になります。打ち上げの様子から、頭上の空一杯に広がる花火をこれだけ間近に見られる場所はありません。
160平方メートルのセレニティスイート

149室ある客室は、すべて42平方メートル以上。最も広い「セレニティスイート」は160平方メートル。豊平川に面したリビングダイニングには、ダイニングテーブルとソファセットがゆったりと配置され、IH調理器2口や冷蔵庫を備えたミニキッチンも付いています。ベッドルームにはツインベッド。こちらも豊平川ビューです。

すべての客室にはプライベートバーを備え付けており、アルコールを含むドリンク類の豊富さも自慢のひとつ。一般的に販売されているミニボトルではなく、小瓶に詰め替えた国産の個性的なウイスキーを仕入れ、プライベートバーに置いています。また、バスルームには足を伸ばすことのできる広さの浴槽が付いているのも、うれしいポイントです。
客室広々、クラブラウンジも

セレニティスイートは1室のみで、キングベッド1台を備えた「1ベッドルームスイート」(87平方メートル)、ツインベッドの「ジュニアスイート」(72平方メートル)、「プレミアム」(50~58平方メートル)、「CLASSIC」(42~43平方メートル)があります。

プレミアム以上の客室の宿泊者は、クラブラウンジ「クラブインターコンチネンタルラウンジ」も利用できます。24テーブル、60席で、個室も1室あります。朝食からアフタヌーンティー、カクテルタイムまで対応しており、オールフリーでソフトドリンクとケーキ、アルコールとオードブルなどが提供されます。
フィットネスルームや屋内温水プールも


アメニティが充実しているのも、魅力のひとつです。フィットネスルームと屋内温水プールは宿泊者限定。フィットネスルームにはトレッドミルやエアロバイク、イタリア・テクノジム社製のキネシスなどがそろいます。プールは全長20メートルの本格的なプールで、エクササイズとしても、リラックス用としても最適です。
インターコンチネンタル札幌は開業を記念して、10月から12月の3カ月間、公式ウェブサイトと公式アプリを通じて予約した宿泊者を対象に、毎月抽選で2組にスイートルームの宿泊券を贈呈するキャンペーンを実施します。あこがれのラグジュアリーホテルのスイートを利用できるチャンスです。
【ホテル名】インターコンチネンタル札幌 |
【住所】札幌市中央区南10条西1丁目1-48 |
【電話】予約 0120-829-718 フロントデスク 011-562-7000 |
【HP】https://www.ihg.com/intercontinental/hotels/jp/ja/sapporo/spkha/hoteldetail |
【営業時間】 ▽Au Blanc 朝食午前6時半~11時半(宿泊者のみ)、ランチ午前11時~午後3時、ディナー午後5時半~10時 ※予約はこちら ▽Sawaka 営業時間/ランチ午前11時半~午後2時、ディナー午後5時半~10時、火曜定休 ※予約はこちら ▽Norva ランチ午前11時~午後5時、ディナー午後5時~11時(週末は12時まで) ※予約はこちら |