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2025.09.19

2025さっぽろオータムフェストで、羊肉食べ比べリポート ジンギスカンやラムチョップ、串など「羊」を満喫!

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

 秋の気配が強まるなか、9月12日に開幕した「2025さっぽろオータムフェスト」は連日、大勢の市民や観光客でにぎわっています。会場には、海産物やお肉を焼くおいしそうなにおいが漂っており、食欲がそそられますが、そんな中でも、北海道民ならかぎ分けられるのが、ジンギスカンのにおい。会場にはジンギスカンやラム肉料理を出す店がたくさんあり、TripEat編集部スタッフと一緒にラム肉を食べ歩いてきました。

北海道ジンギスカン蝦夷屋の特上生ラム肩ロース

大通公園11丁目「PRECIOUS TABLE」の「北海道ジンギスカン蝦夷屋」

 最初に向かったのは、大通公園11丁目「PRECIOUS TABLE」の「北海道ジンギスカン蝦夷屋」。札幌・すすきのに店を構えるお店で、オータム初出店です。手切りで厚さ1センチ以上にこだわった名物の「なまら厚切りジンギスカン」(6切、1650円)や「ラムロール」(4切、1450円)、ジンギスまん(650円)などさまざまなラム肉メニューの中から選んだのは、「特上生ラム肩ロース」(6切、1650円)。「特上」と「生」にひかれてしまいました。

特上生ラム肩ロース。お店おすすめの七味を添えて

 ビールなしには始まらないので、もちろんサッポロクラシックも。生ラム肩ロースが焼き上がってきました。まず目をひくのは、厚み。1センチ以上はあります。そして見るからに柔らかそう。食べてみると、簡単にかみ切れる柔らかさで、羊肉の脂のうまみと肉汁が口に広がります。焼き加減はミディアムレアで中はほんのりピンク色。たれで味が付いていますが、濃すぎず、存分に肉の味を楽しむことができます。

ラム肉といえばビールでしょ。乾杯!
厚みがあり、ほんのりピンク色のラム肉

 お店のスタッフが、店オリジナルの「やみつき七味」をすすめてくれたので、お皿の隅に入れてきたのですが、これはなくても良かったかもしれません。臭みもなく、肉の味がしっかりしていておいしいので、肉だけで食べたい感じです。ちょこっと添えられているモヤシも、はし休めにはぴったりです。

 このお店は、看板メニューのなまら厚切りジンギスカンや、やみつき七味、ジンギスカンのタレなどをオリジナル商品として販売しており、「自宅でもこの味を楽しみたい」と人気が出るのも分かります。

囲炉裏ジンギスカン蝦夷羊のラムチョップ

大通公園10丁目「お肉じゅっ丁目」の「囲炉裏ジンギスカン蝦夷羊」

 次に向かったのは、大通公園10丁目。ここは「お肉じゅっ丁目」と銘打っているだけに、期待は高まります。焼き鳥やハンバーグ、ステーキなどを調理するにおいが会場いっぱいに広がりますが、そんな中でも、道産子の鼻は羊肉のにおいをかぎ分けます。ひときわ行列ができていた「囲炉裏ジンギスカン 蝦夷羊(えぞよう)」です。ここも、すすきので営業する人気のジンギスカン店です。

鉄板に並ぶラムチョップ

 野菜と一緒に自家製たれで味付けした「ジンギスカン」(1200円)や道産ラムを使った「プレミアムラムのジンギスカン」(2000円)、「ラムザンギ」(5個800円)と、ラム肉料理があるなかで、「究極のラムチョップ」(1500円)をオーダーします。鉄板の上には、ラムチョップがずらり。ここで火を通して、最後に炭火で余計な脂を落とし、焼き色と炭の香りを付けているようです。

ボリュームたっぷりのラムチョップ

 焼き上がったラムチョップは長さ20センチほどと大ぶりで、いい香り。食べる前から、おいしい予感がします。かみ切れるかな…とやや不安に思いながら、ぱくり。そんな心配は無用で、スジもなく、簡単にかみ切れます。TripEat北海道の外イベントの実食取材では、切り口の写真を撮影したり、スタッフとシェアしたりするために、小さな十徳ナイフを持参するのですが、まったく必要ありません。肉のうまみも十分なのですが、味付けもおいしい。塩味は控えめで、ガーリックやブラックペッパー、ハーブなどの香りがします。ミックススパイスの「ほりにし」に似た感じ。でも、羊肉らしい香りはしっかり感じられます。

あづまジンギスカン本舗の塩コロジンギスカン

「大通公園7丁目BAR」の「あづまジンギスカン本舗」

 さて、次は「大通公園7丁目BAR」へ。ここはワインやシードル、日本酒、クラフトビールなど、北海道産のアルコールが充実しているエリアです。ぐるりと会場を1周すると、ありました。「あづまジンギスカン本舗」。提供している9種類のメニュー(トッピングのチーズを除く)のうち、8つが羊肉メニューです。「ラムスペアリブ」(2本、800円)や「ジンギスカンフランク」(600円)、「ラムメンチボール」(600円)にもひかれましたが、王道の「塩コロジンギスカン」(1000円)に決めました。

看板メニューの塩コロジンギスカン

 ちょうど、アイスクリームが入っているようなカップに、山盛り。一口大で食べやすく、部位によっては脂がちょっと多かったり、少しスジのあるものもありますが、お酒のおつまみにはぴったり。

カーヴ・デクラの赤「ル・タブー」
まだまだ日差しが暑いなか、乾杯

 もちろん、ここに来て北海道産ワインに手を出さないわけにはいきません。この日の「本日の限定ワイン」として出品されていたカーヴ・デクラ(余市町)の赤「ル・タブー2022」(1000円)を合わせます。タンニンは少なめで飲みやすく、オークチップで香り付けをしてメリハリを付けているそう。塩コロジンギスカンには、もうちょっとパンチがある方がいいのかもしれませんが、果実感があり、素直な印象のワインです。

紋別ジンギスカンの国産ホゲット串

大通公園6丁目「食と音楽奏デリシャス!」の「紋別ジンギスカン」

 次は大通公園6丁目の「食と音楽 奏デリシャス!」。ここには、ジンギスカンや羊肉メニューを出す店がいくつかあり、その中から「国産羊肉」をうたっていた「紋別ジンギスカン」で購入することにしました。すすきのに店舗があり、紋別産の「流氷ラム」が売りのお店です。

 「ラム串」(800円)やラムホルモン串(同)、ラムザンギ(同)などの中から、「国産ホゲット串」(1300円)に決定。ホゲットは生後12カ月~24カ月未満の羊の肉で、ラム(12カ月未満)よりこくがあり、マトン(24カ月以上)ほどくせがない「いいとこどり」のお肉といわれます。塩とタレがあり、塩で。

国産ホゲット串

 焼き上がった串を見て、ちょっとびっくり。小さめの肉が4切、間にタマネギがチラリと2かけ、少しさみしい印象です。モヤシとフライドポテトが添えられ、ポテトには「流氷ラム」の旗が立っています。気を取り直して、肉を一口。ラムの香りはあまりなく、硬くてちょっとぱさついています。価格も決して安くはなかっただけに、残念な気持ちになってしまいました。

 紹介したほかにも、オータムにはジンギスカンやラム肉料理を扱う店がたくさんあります。それぞれ、こだわりの肉や味付け、調理法で提供しており、同じジンギスカンでもそれぞれ個性があり、その違いを食べ比べてみるのも楽しいかもしれません。2025さっぽろオータムフェストは10月4日(土)までの午前10時から午後8時半まで(ラストオーダー午後8時)。会場は大通公園4~8丁目、10、11丁目。

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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