
ジャガイモと蜜の甘さに、パリッと気持ちの良い食感が癖になり、手が止まらなくなる。ホテル十勝屋(帯広)が営むスイーツ販売店「Brand New Tokachi(ブラン ニュー トカチ)」の「ポテトけんぴチップス」は、薄くスライスして揚げた十勝産ジャガイモに十勝産ビートの蜜をたっぷりかけた一品。原料のジャガイモ「インカのめざめ」とビートの両方の甘みを楽しめるプレーンのほか、道産山わさび、コーンポタージュなど味の種類も豊富で、どれも甘い蜜との相性が抜群だ。
「十勝産ジャガイモの魅力を伝えるお土産を」との思いから、ホテル十勝屋の後藤陽介社長(37)が約2年かけて開発した。同社が運営する十勝ガーデンズホテルに隣接した店舗で2023年1月から販売している。製造はホテル内の調理室でスタッフがイモのスライスから袋詰めまで全て手作業で行う。
けんぴの一般的な材料となるサツマイモと比べ、ジャガイモは水分量が多い。薄くスライスしチップス状にすることで水分を飛ばしやすくし、揚げて乾燥した後、蜜をかけてもう一度乾燥させる。焦がさず、パリッとした食感を出すため低温でじっくり乾燥させることから、1回の製造に18時間かかるという。
24年には味の種類を増やし全8種をそろえた。いずれも1袋40グラムで500円。パッケージには、山わさび味なら緑色の服を着た人が鼻をつまむイラストを使うなど目を引くデザインに刷新した。現在は道の駅かみしほろや新千歳空港内の店でも販売し、人気が高まりつつある。

後藤社長は「店の名前の通り十勝産にこだわった新たな商品を今後も作り、十勝に来てもらうきっかけにしたい」と思いを語る。(西山花音)
(北海道新聞2025年9月22日掲載)
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