
焼き肉店の人口当たりの数が全国有数の北見市、長野県飯田市、沖縄県石垣市でつくる「日本縦断焼肉連携協議会」は、3市の焼き肉店舗を巡るスタンプラリーを10月15日~2026年2月10日に行う。各市自慢の焼き肉を題材に、3市による取り組みの第1弾として実施し、観光振興につなげる。
スタンプラリーの参加店舗で各市の特徴的な肉の部位や調味料を注文すると、スタンプがたまる仕組み。内臓部位が主流の北見市は、牛サガリ、豚ホルモン、生だれが対象。飯田市は黒モツ(内臓部位)、羊肉、熟成だれ、石垣市は、塩やスパイスなどの調味料、島産の豚、牛を注文すると、それぞれスタンプを押してもらえる。
各市最大三つのスタンプで、1市制覇するとオリジナル焼き肉キーホルダー、2市で手拭い、3市で金のトングが贈られる。
参加希望者は3千円でスタンプラリー付き台紙を購入。オリジナルTシャツも付く。北見市では、市観光協会で来年2月10日まで受け付けている。
同協議会は、スタンプラリーが始まるのを前に、9月25~28日に愛知県で開かれた旅行業者などによる見本市「ツーリズムEXPOジャパン2025」に出展。国内外の事業者や来場客に向けて、スタンプラリーの取り組みや各市自慢の焼き肉についてPRした。北見市観光振興課の担当者は「参加者には面白がって各市を訪れてもらいたい。北見市への誘客にもつなげていきたい」と話している。
現時点で、参加店舗は3市で約45店舗だが、同協議会は、スタンプラリーに協力してくれる焼き肉店を10月5日までさらに受け付けている。申し込みや詳細については同協議会公式ウェブサイト(https://localyakiniku.info/yakinikuten/#iida)から。
同協議会は、人口1万人当たりの焼き肉店の数が全国トップの飯田市と3位の北見市で2024年に設立。両市は東京都で都民に向けて各市の焼き肉を振る舞うイベントなどを実施してきた。今年4月には、人口比の焼き肉店舗数が全国2位の石垣市が加わった。 (佐藤菜々子)
(北海道新聞2025年10月3日掲載)


