
札幌市中心部の紅葉の名所・中島公園(中央区中島公園1)をライトアップする「SAPPORO AUTUMN ILLUMINATION(さっぽろオータムイルミネーション) 中島公園紅葉ライトアップ」が10月24日(金)、始まりました。黄色に色付いたイチョウ並木や赤やオレンジに色付いた日本庭園などをイルミネーションで彩り、夜の闇の中に紅葉の美しさを浮かび上がらせています。11月3日(月・祝)まで。

札幌商工会議所の主催で、昨年に引き続き2回目。期間中、午後5時半から9時まで、公園内のイチョウ並木と菖蒲池周辺、豊平館、日本庭園をライトアップしています。ライトアップの区間は昨年の600メートルから1.2キロに延長し、規模を拡大しました。このうち、日本庭園の入場を今年は有料化。午後5時半から、6時半から、7時半からの3区分に分け、1人500円で入場でき、前売り券も公式HPで販売しています。





日本庭園では、黄色やオレンジ、赤に色付いたモミジやカエデをライトアップ。15分に1回、効果音が鳴り、和風の音楽が流れると、それに合わせて光が青や赤、緑色などに変わり、音と光の演出で昼間の紅葉風景とはまた違った幻想的な雰囲気に。築山の斜面の芝には、桜吹雪などの模様が描かれた赤や青、紫色の和傘が配置され、中に明かりをともし、ランプシェードのように優しい光を放っていました。

イチョウ並木は、一部はまだ黄緑色ですが、全体的に黄色く色付き、光に照らされて黄金色に輝いています。一部の葉は落ちて、地面も黄色のマットを広げたようになっているところもありました。写真撮影や散策を楽しむ人たちでにぎわっています。

菖蒲池の外周を巡る散策路もライトアップ。普段の夜は歩きにくい場所も明かりに照らされ、さまざまな角度から紅葉した木々を眺めることができます。
菖蒲池の北側からボート乗り場にかけての木製のテラスは「菖蒲池紅葉テラス」と名付けられ、撮影ポイントとしてにぎわっています。光で浮かび上がった木々が、水面に映って水鏡になっているのもきれいです。

豊平館も、ライトアップされています。白い外壁と、窓枠や柱、テラス部分のウルトラマリン・ブルーのさわやかな色合いが、夜の闇に浮かび上がり、昼間とはまた違った表情をみせています。


豊平館の広間では期間中、午後6時から9時まで、「芸妓CAFE」がオープンしています。「さっぽろ名妓連」所属の芸妓さんが演舞を披露し、それを鑑賞しながらスイーツやドリンクを楽しめます。森町の有機栽培カボチャ「くりりん」を使った「プティメルヴィーユ」の「かぼちゃのプリン」(500円)や北海道産のクリームチーズとカボチャを使用した「小樽花月堂」の「北海道産かぼちゃのバスクチーズケーキ」(600円)、「パティスリーフレール」の「かぼちゃモンブラン」(700円)など、ハロウィンにちなんだカボチャスイーツを用意しています。


芸妓たちによる演舞披露予定は、25日(土)と31日(金)、11月1日(土)、2日(日)の午後6時半、7時、7時半、8時で、それぞれ10分程度です。
今年は食の魅力のPRにも力を入れています。昨年は週末を中心に、豊平館近くにキッチンカーが数台、出ていましたが、今年はキッチンカーエリアを2カ所に増設。計9台が常時、営業します。中にはぎょうざの「みよしの」(10/29~11/3のみ)や焼き鳥の「いただきコッコちゃん」、「弟子屈ラーメン」など、通常はキッチンカーでの営業をしていない地元人気店も出店しています。

また、同期間に中島公園9条広場で開催されている「焼き芋テラス2025」は今年、昨年より1時間営業時間を延長。午前11時から午後8時まで開かれているので、焼き芋片手に紅葉を眺めたり、ライトアップを楽しんだ後にサツマイモスイーツで小腹を満たしたりするのも、いいかもしれません。
さっぽろオータムイルミネーションは11月3日(日・祝)までの午後5時半~9時。


